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富士フィルムコピー機(複合機)のジョブフロー機能とは？設定方法と活用メリットをご紹介
皆さんは、富士フイルムのコピー機(複合機)に搭載されている、「ジョブフロー」という機能をご存じでしょうか？
業務用コピー機(複合機)は仕事に欠かせない事務機器で高額な商品となります。
そのコピー機(複合機)の機能をすべて理解して使いこなせてる人はなかなかいません。
ただ、コピー機のちょっとした知識を身に着ける事で、業務効率やセキュリティ対策に繋がったりますします。
今回の記事はコピー機(複合機)の一部の機能ではありますが、「ジョブフロー」についてご紹介させていただきます。
これからコピー機(複合機)の導入を検討している方は是非、参考にしてみてください。
便利な複合機を製造している富士フイルムビジネスイノベーション株式会社とは？
ジョブフローという便利な機能を搭載しているコピー機(複合機)を作っているのは、「富士フイルムビジネスイノベーション株式会社」(以下、「富士フイルム」)という会社です。
元々は、「富士ゼロックス株式会社」という名前でした。
コピー機(複合機)では、富士ゼロックスという名前を聞いた事がある方も多いのではないでしょうか？
コピー機業界で浸透していた富士ゼロックス株式会社ですが、2021年4月1日付で富士フイルムビジネスイノベーション株式会社に社名変更をしました。
様々な理由があると言われておりますが、下記の記事で詳しく解説しておりますおで気になる方は参考にしてみてください。
⇒富士ゼロックスは【富士フイルムビジネスイノベーション】へ。社名変更の理由とは？
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富士フィルムのコピー機(複合機)のシェア率とは？
コピー機、複合機は多くのメーカーが販売しており、日本国内でも10社以上のメーカーが存在しています。
今回、紹介する富士フイルムのコピー機(複合機)の市場シェア率はどのくらいなのかを紹介させていただきます。
1位 キヤノン 約28％
2位 リコー 約17％
3位 富士フイルムビジネスイノベーション（旧富士ゼロックス） 約16％
コピー機(複合機)のシェア率1位は、富士フイルムと同じくカメラ等で有名な老舗、キヤノンです。
主力製品はカメラ等ですが、現在はプリンターや複合機なども製造しており、人気が高いブランドになります。
2位は、主に印刷機、プリンターなどを専門に製造している、株式会社リコーです。
デジタルプリントなどにも力をいれており、実は1936年から設立されている会社です。
気づいていないだけで、意外と周りでリコーのプリンターを使用している、という可能性もあるかも知れません。
そして富士フイルムのコピー機(複合機)は3位という結果です。
会社としては複合機以外にも様々な製品の製造を行っているため、キャノンやリコー程のシェア率ではありません。
しかし、コピー機市場で約16％のシェア率というのはかなり高く、多くの人が使用していることがわかり、安心して使用することが可能なのではないでしょうか。
⇒業務用コピー機(複合機)メーカー別シェアランキング～2023年版～
富士フィルムのジョブフロー機能とは？
ジョブフロー機能は、富士フイルムの販売しているコピー機(複合機)にのみ搭載されている、便利な機能の一つです。
富士フイルム（旧 Fuji Xeroxサイト）では、下記のように紹介されています。
『ジョブフローとは、登録された一連の作業内容を実行する機能です。
ジョブフローは1,000件まで登録できます。
親展ボックスにジョブフローを関連付けて、蓄積された文書をプリントしたり、送信先を指定して送信したりできます。
また、スキャン操作にジョブフローを直接関連付けて、実行することもできます。』
これだけだと少しわかりづらいかもしれません。
要約すると、「作業の内容を登録して、自動、或いはボタン一つで行ってくれる機能」です。
用途は絞られますが、Excelのマクロに近いかも知れません。
設定を行えば、ボックスに溜まった文書をプリントしてくれたり、複数のメールアドレスに手動で転送を行う、という面倒な作業が自動で行えます。
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ジョブフロー機能でできることは？
機種によりジョブフローで設定可能な範囲は変わってきますが、基本的に下記のような作業が行えます。
・転送
・メール通知
・プリント
ひとつずつ解説させていただきます。
転送
下記の転送方法に、複数の転送先を設定することができます。
・FTP 2件まで
・SMB 2件まで
・メール 100件まで
・ファクス 100件まで
・インターネットファクス 100件まで
・IPファクス（SIP） 100件まで
メール通知
コピー機(複合機)で実行されたジョブの内容を、メールで通知します。
プリント
ボックス内に溜まった文書（ファクスなど）をプリントします。
⇒コピー機(複合機)利用者の上手な使い方！便利機能おすすめ5選！
ジョブフロー機能はどうやって使用する？操作方法をご紹介
ジョブフローを自動化させるとなると設定が難しいと思いがちです。
この項目では「Apeos C8180 / C7580 / C6580」という富士フィルムの人気コピー機(複合機)のジョブフローの設定方法を紹介していきます。
ジョブフローの作成方法（Apeos C8180 / C7580 / C6580 の場合）
1：［設定］＞［アプリ設定］＞［ジョブフロー設定］＞［ジョブフロー登録］をタップします。
※［ボックス操作］から作成したジョブフローは、ジョブフローを作成したボックスだけで利用できます。ほかの ボックスでは使用できません。
2：［新規作成］をタップします。
3：［名称］にジョブフロー名を入力します。
4：必要に応じて、［説明］、［検索キーワード］を設定します。
5：ジョブフローの機能をタップします。
6：各項目を設定します。
7：［OK］をタップします。
ジョブフローを自動化するには、ボックスを紐づける必要があるため、自動化したい場合はあらかじめ、必要なボックスを作成しておきましょう。
また、スキャンを使用したジョブフローに関しては、「Device Setup（デバイス設定ツール）」を使用する必要があるので、注意が必要です。
ジョブフローの実行方法（自動の場合）
1：［ボックス操作］をタップします。
2：ボックスをタップします。
3：［ボックス設定］＞［ジョブフローの関連付け］をタップします。
4：［ジョブフローを選択する］をタップします。
5：使用するジョブフローをタップします。
6：［OK］をタップします。
ジョブフローの実行方法（手動の場合）
1：［ボックス操作］をタップします。
2：ボックスをタップします。
3：実行する文書をタップして、チェックマークを付けます。
4：［ジョブフローを実行する］をタップします。
5：ボックスにジョブフローが関連付けされていない場合は、使用するジョブフローを選択し、［OK］をタップします。
6：［スタート］をタップします。
ジョブフローの解除方法
1：［ボックス操作］をタップします。
2：ジョブフローを解除するボックスをタップします。
3：［ボックス設定］＞［ジョブフローの関連付け］をタップします。
4：関連付けられているジョブフローを確認して、［関連付けを解除］をタップします。
5：［はい（解除する）］をタップします。
（富士フイルム Apeos C8180 / C7580 / C6580リファレンスガイド 操作編 より引用）
富士フイルムの販売するコピー機(複合機)はインターネットでマニュアルを公開しており、ジョブフローの設定方法も記載がされています。
各機種ごとにマニュアルが存在するため、細かい設定方法がわからない場合は、マニュアルを確認しながら設定していきましょう。
⇒コピー機(複合機)をより便利に使えるツール(機能)を７つ紹介！！
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ジョブフロー機能と合わせて使用したい、クラウドサービス機能
富士フィルムの「ApeosPort」は無線と繋いで使用することが可能な機種であるため、クラウドサービスと連携が可能です。
連携を行えば、コピー機(複合機)の中にあるデータを共有することも可能です。
無線さえ繋がれば、外出先や自宅でも複合機に保存されたファクスや、スキャン内容などを、何時でもどこでも確認ができます。
確認だけでなく、クラウドサービスを通じて印刷を行うことも可能です。
会社内のデータを外出先ですぐに確認できるのは、企業として非常に有用と言えるでしょう。
⇒コピー機(複合機)のクラウド接続方法とおすすめクラウドサービス３選！
ジョブフロー機能が搭載されている機種は？
富士フイルムから販売されているコピー機(複合機)、「ApeosPort」シリーズであれば、現在はほとんどの機種に搭載されています。
プリンターと複合機は別物なので、注意が必要です。
ただし、古い機種などの場合はジョブフロー機能がない、本記事で紹介している機能の一部が使用できない可能性があります。
富士フイルムの公式サイトに商品情報の一覧があるので、そちらから確認を行うのが確実です。
なお、オフィス向けの製品に主に搭載されているため、2024年1月27日現在、一般販売されているプリンターにはジョブフロー機能は搭載されていないようです。
⇒コピー機の複合機とプリンターの違とは？それぞれのメリットとデメリットを解説
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富士フイルムの複合機「ApeosPort」の特徴は？
今回はジョブフロー機能を中心に紹介していますが、そもそも富士フイルムの人気シリーズ「ApeosPort」とは、どんなコピー機(複合機)なのかを紹介させていただきます。
圧倒的なプリントスピードと高解像度
主にオフィスで使用することを想定して作られている「ApeosPort」は、単純にコピーを行うだけでなく、非常に早いプリントスピードと、高解像度を実現しています。
一般的なプリンターや複合機の平均プリント枚数は、約1分間に20から30枚ですが、富士フイルムの「Apeos C8180 / C7580 / C6580」であれば、1分に81枚プリントを行うことが可能。
これだけの枚数をプリントしながら、解像度はまったく落ちません。
⇒コピー機の適正な印刷速度をご存知ですか！？３つの印刷基準と２つの単位（ipm,ppm）
安心のセキュリティ
コピー以外の機能があるプリンターを複合機と言いますが、「ApeosPort」は専用の社員証や、ICカードを利用し、ユーザー認証を行うことが可能です。
ユーザー別にスキャン送信の禁止、コピーを減らす、など機能の制限をつけることもできるため、情報の漏洩などを防ぐことができます。
また、無線で使用する際には通信の暗号化を行うため、セキュリティがしっかりしています。
⇒コピー機(複合機)のセキュリティリスクとは？無料セキュリティ対策方法をご紹介！
充実した機能
通常のコピーから、製本、ファクス機能にスキャン、セキュリティ、勿論この記事で紹介しているジョブフロー機能など、多くの機能が搭載されています。
マニュアルも「操作」から「オプション装置」のことまで細かく分類、説明されており、機能が多くても使いこなせるよう、しっかりと配慮されています。
環境へ配慮した取り組み
「ApeosPort」は廃棄物を減らし、省資源化への取り組みを積極的に行っています。
クラウドサービスや、ジョブフロー機能による「プリントを行わない情報の転送」も、その取り組みに一躍買っているでしょう。
他にも、針なしステープルなど、資源を無駄に使わずにオフィス業務が行えるように、工夫がされています。
⇒コピー機(複合機)の環境性能とは？人と地球にやさしい複合機
ジョブフロー機能を活用するメリットは？
富士フィルムのジョブフローは、使用することにより、業務の効率化を行うことが可能です。
毎回行う作業の内容を登録しておけば、作業を自動化、あるいはボタン1つで完了させられるため、業務の負担が減り、時短ができます。
設定に関しては最大1000件まで登録することが出来るため、社員数が多い会社や、取引先が多い会社などでは、重宝するでしょう。
プリントの設定はカラー、モノクロで選ぶことも可能なため、トナー(消耗品)の節約効果も期待できます。
また、複数の宛先への転送も可能なため、プリントの必要がありません。
紙を無駄にしない、プリント資料の紛失などによる情報漏洩を防げることもメリットの一つです。
登録例としては、下記のような事が可能です。
・必要なファクス番号のみプリントを行う
・スキャンしたデータを複数のパソコンやメールアドレスに転送する
・受信したファクスを、パソコンごとに振り分けて転送する
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ジョブフローは上手く活用できるのか？デメリットは？
ジョブフロー事態は自動で作業を行ってくれるので便利ですが、行える作業に限りがあります。
「転送」「メール通知」「プリント」に関連しない作業は、行うことができません。
また、無線環境が無ければ転送や通知を行うことが不可能です。
自動、或いは半自動で業務をしてくれるのがジョブフロー機能ですが、毎回内容が違う作業は、自動で行うことは出来ません。
また、メリットで上げている「ファクスの振り分け」等は、最近ではファクスを使用する会社も減ってきています。
既に富士フイルムの「ApeosPort」を所有している場合や、会社でファクスをよく使うので、「ApeosPort」に買い替えたい、という場合以外、使用する機会は少ないでしょう。
⇒コピー機(複合機)を無線接続にするメリットとは？無線接続の注意点も解説
まとめ
この記事では、日々の業務が格段に楽になる機能、「ジョブフロー」について紹介致しました。
また、ジョブフローを搭載したコピー機(複合機)を販売している、富士フイルムについても紹介させていただきました。
ジョブフローは富士フィルムだけの特別な機能になります。
ジョブフローの自動登録が難しそうという方は、富士フイルムの公式サイトにマニュアルがあるので、安心して操作することができます。
冒頭でもお伝えしましたが、業務用コピー機(複合機)は高額な商品になります。
各コピー機メーカーが時代にあわせた、コピー機(複合機)の開発を続け、競い合っております。
今回は富士フィルムのジョブフロー機能を紹介しましたが、便利な機能は沢山あります。
コピー機(複合機)の理解を深め、少しでも効率よく利用していただければと思います。
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