コピー機のモノクロ印刷とグレースケール印刷の違いとは?知って得する豆知識!
コピー機(複合機)は、標準の印刷設定では「モノクロ」と「カラー」です。
白黒で印刷したい場合には、標準で「モノクロ」印刷になっていて、カラー印刷したい場合は「カラー」印刷に自動で設定されます。
この2種類の印刷設定の他に「グレースケール」印刷を使用することができます。
用途によって使い分けることができますが、そもそもグレースケールを使ったことがない、違いがわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
使い分けによって、白黒の印刷品質を上げることや、コスト削減も見込めます。
モノクロ印刷とグレースケール印刷はどこが違い、どのような場面で活用できるのか。
早速ご説明させていただきます!!
コピー機のモノクロ印刷とは
まずはコピー機(複合機)のモノクロ印刷に関して解説させていただきます。
モノクロ印刷とは「モノクローム印刷」の略称で、「黒」だけを使って、黒と(紙の)白の2階調で色合いを表現する印刷方法のことを指します。
モノクロ印刷でも灰色に見える部分がありますが、これには黒しか使われていません。
用紙の白を塗りつぶさないように上手く黒を配列することによって、灰色を表現します。
冒頭でモノクロ印刷とカラー印刷の設定があるとお伝えしましたが、モノクロ印刷の方が安く印刷ができます。
大型の業務用コピー機(複合機)を利用している場合は基本的にカウンター保守契約を締結しております。
簡単にお伝えすると一枚印刷するごとに従量課金の料金が発生します。
カウンター保守契約の場合はモノクロ印刷○○円、カラー印刷○○円と設定がされております。
モノクロ印刷よりカラー印刷の方が約10倍高い金額で設定されています。
モノクロ印刷は黒と(紙の)白の2階調のみで色を構成しているので金額の差も納得ですね。
⇒コピー機(複合機)導入時の保守契約の内容を把握していますか?3つの保守契約を解説
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コピー機のグレースケール印刷とは
続いてグレースケール印刷に関して解説させていただきます。
グレースケール印刷も、モノクロ印刷と同様に、黒と白のみを使います。
しかし、モノクロ印刷は黒と白の2階調でしたが、グレースケール印刷は黒から白までの256階調で表現する印刷方法です。
256階調!?と思われる方も多いのでないでしょうか?
黒色でも表現できる色合いは多くあります。
水墨画を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。
黒の色を薄めたりする事によっていろんな表現ができるようになります。
モノクロの2階調に比べて、なめらかでキレイな灰色を表現することができます。
グレースケール印刷のカウンター料金はどうなるのでしょうか?
カウンター保守契約の場合グレースケール印刷はモノクロ印刷でカウントされます。
高額なカウンター料金ではないので、安心してグレースケール印刷ができます。
⇒コピー機のカウンター料金の仕組みとは?メリットとデメリットを解説
モノクロ印刷とグレースケール印刷の違い
モノクロ印刷もグレースケール印刷も、コピー機で印刷された印刷物ものをよく見ないかぎり、似たような白黒印刷です。
モノクロ印刷とグレースケール印刷には、どのような違いがあるのでしょうか?
印刷の色合いが2階調と256階調
モノクロ印刷が黒と白の2階調、グレースケール印刷は黒から白の256階調で表現します。
数字で見るだけでも、2と256では大きな違いです。
画像印刷のキレイさ・滑らかさ
グレースケール印刷では、黒から白のグラデーションが、モノクロ印刷に比べて非常に滑らかに表現できます。
モノクロ印刷では、写真などの画像では、ギザギザして見える場合があります。
写真や画像の印刷品質にこだわるなら、グレースケールのほうがキレイに印刷できます!
文字だけなどの単色印刷、グラフや表くらいであれば、モノクロ印刷とグレースケール印刷との違いは、見てもわからない程度です。
⇒レーザータイプのコピー機でキレイに写真を印刷するためのポイントを解説!
データ容量
モノクロ印刷では1200dpi、グレースケール印刷では600dpiで原稿データを読み取るのが一般的です。
モノクロはデータ量が少ないために1200dpiという高い解像度で作りますが、グレースケールはデータ量が多く、モノクロの半分の解像度でも十分にキレイなため、モノクロの半分の600dpiの解像度で作ります。
それでもモノクロの場合は、引き伸ばすとギザギザがはっきりわかる程度です。
印刷スピード
大型の業務用コピー機(複合機)ではモノクロ印刷もグレースケール印刷も印刷スピードは変わりません。
ただ、インクジェットのコピー機の場合だとグレースケールは色のドット(着色)が多いので、モノクロに比べて印刷に時間がかかります。
⇒コピー機のインクジェットとレーザープリンターは何が違うの?メリットとデメリットを解説
トナー/インクの使用量
グレースケールは色のドット(着色)が多いので、モノクロ印刷に比べてインクの減りも早くなります。
しかし、大型の業務用コピー機(複合機)の場合いはカウンター保守契約が一般的なのでトナーなどの消耗品は無料になります。
モノクロ印刷とグレースケール印刷のカウンター料金は同じなのでお得に利用ができます。
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グレースケール印刷をどう活用すべきか
コピー機(複合機)は、標準では「モノクロ」と「カラー」に設定されています。
グレースケール印刷はあまり使う機会が無いように思えます。
では、グレースケール印刷はどのような場面で使えるのでしょうか。
ここでは2つの例をご紹介させていただきます。
白黒をよりキレイに印刷したい場合
グレースケール印刷では、モノクロ印刷よりも高品質な白黒印刷ができます!
デザイン関係の仕事など、白黒でも高品質な画像や写真を印刷したい場合には、グレースケール印刷を使用すると良いでしょう。
ただし、グレースケール印刷はモノクロ印刷に比べて印刷時間が長く、インク・トナー使用量も多くなります。
カウンター料金の場合には1枚ごとに料金がかかるので、インク・トナー使用量が多くなっても費用は変わりません。
インク・トナーをその都度購入している方にとっては注意が必要です。
カラーの原稿をグレースケール印刷に設定して、印刷コスト削減
標準の設定では、コピー機(複合機)が原稿を読み取ると、原稿が白黒ならモノクロ印刷、原稿がカラーならカラー印刷されます。
しかし、例えば白黒印刷5円/枚、カラー印刷20円/枚といったように、カラー印刷は1枚当たりのカウンター料金が高くなります。
一部だけカラーの資料や、白黒でもかまわないものは、カラーでなく白黒で印刷した方が節約できます。
標準の設定ではモノクロ印刷とカラー印刷になっていますが、カラー印刷をグレースケール印刷に設定しなおし、カラー原稿を読み取るとグレースケール印刷されるようにすることで、無駄にカラー印刷をしてしまうことを防ぐことができます。
カラー印刷からグレースケール印刷へ設定変更しても、カラー印刷したい場合には、パソコンやコピー機本体から手動でカラー印刷をすることが可能です。
日常的な不必要なカラー印刷をグレースケール印刷に変更することで、カウンター料金の削減ができます。
⇒コピー機のカウンター料金の仕組みとは?メリットとデメリットを解説
まとめ
モノクロ印刷とグレースケール印刷の違いをご説明しました。
モノクロ印刷は2階調、グレースケール印刷は256階調の白黒で表現します。
グレースケール印刷は滑らかで、写真や画像などの印刷に適しています!
また、日常的なカラー印刷をグレースケール印刷に変更することで、カウンター料金を削減することができます!
ちょっとした工夫で印刷コストの削減ができるので是非、試してみてくださいね♪
⇒印刷コストとは何か?すぐに活用できる印刷コスト削減アイディア5つを紹介
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