コピー機(複合機)の移動は慎重に!!移動前に知っておくと便利な事をお伝えします!
「コピー機の場所を移動したい」「事務所を移動したからコピー機を移したい」と思ったことはありませんか?
自分で移動していいのか?専門業者に頼むべきなのか?どうすればいいか分からない方も多いかもしれません。
また、コピー機(複合機)は精密機械になるので、乱暴に運んだりすると故障の原因になります。
本記事ではコピー機を移動するにあたって知っておくと便利な情報をご紹介します。
これからコピー機の導入や移動を検討されている方は是非参考にしてみて下さい。
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コピー機の移動が大変な理由
コピー機(複合機)の移動が大変と言われている理由には様々な理由が存在します。
かなりの重量があるので、そもそも1人では運ぶのが難しいという理由もあります。
ただ、他にも精密機械のコピー機を移動するには専門的な知識と経験が必要になります。
なので、ご自身で移動をさせようとしても簡単にできるものではございません。
今回はその中でも特に大変な理由として3つをご紹介します。
コピー機の総重量が重い
コピー機(複合機)の総重量は、そのサイズ、モデル、および機能によって大きく異なります。
小型のコピー機は平均約20kgから30kgが一般的です。
一方で、大型の業務用用コピー機(プリンター、スキャナー、ファックス機能を含む)は、平均で100㎏以上となっております。
また、フィニッシャーやオプションがついている場合は最大で200kg以上になることもあります。
小型のコピー機はコンパクトなサイズとなっており、1人で移動できるサイズになります。
大型の業務用コピー機は重量やサイズから1人で持ち運ぶことが非常に難しいです。
なので、コピー機(複合機)の移動をする時は、基本的に2人で運ぶのが一般的です。
移動先の配線環境を整える。
コピー機(複合機)の移動に伴って、移動先の配線環境を整える必要があります。
最低でもコピー機の電源コンセント用のプラグが必要です。
また、プリントアウトやFAX機能を使用する場合はLANケーブルとFAX線をつなげる必要があります。
さらに配線を表に出したくない場合は床の下を通したり、モールを貼る必要があります。
事前にモールが必要な場合は購入して準備をしておきましょう。
また、コピー機(複合機)を設置場所でオフィス環境を作りたい場合は必然的に電気の使用量が多くなります。
タコ足配線等でコンセントを増やして過度な負担をかけると配線が悪くなる可能性があります。
コピー機もスリープ状態から起動させる際に、電気の使用量が多くなります。
設置場所のアンペア数なども考慮しましょう。
⇒業務用コピー機(複合機)の消費電力や電気代はどれくらい?節電方法もご紹介!
業務がストップしてしまう
コピー機(複合機)を移動することにより、コピー機の使用ができなくなるので業務が一旦ストップしてしまいます。
例としてコピー機を1Fの事務所から2Fの事務所に移動する場合は平均2時間・オフィス移転に伴った移動は距離にもよりますが、半日以上かかるケースもあります。
その時間コピーやプリントアウト、FAX機能が使用できなくなるため、日常の業務に支障が出てしまいます。
なるべく営業時間外でコピー機(複合機)を移動させるのがいいでしょう。
移動作業には時間もかかりますので、効率的にコピー機を移動する必要があります。
可能であれば、定休日などで移動させるのが得策でしょう。
ただ、土日は対応をしていない業者も多いので注意が必要です。
コピー機を移動させる時の連絡先
こちらではコピー機(複合機)を移動するにあたって、どこに連絡をすればいいのかご紹介します。
小型タイプの家庭用コピー機であれば自分達で運ぶ事は可能ですが、大型の業務用コピー機(複合機)を運ぶとなると大変です。
ましてや精密機械になるので、知識が無い人が運んでしまうと故障の原因に繋がってしまいます。
効率よく尚且つ安全に移動する為に、信頼のできる業者に頼みましょう。
実は大型の業務用コピー機(複合機)は2つに分解することができます。
大型の業務用コピー機では基本的に4段トレイとなっていますが、カセット3・カセット4を取り外すことが可能です。
カセット3・カセット4は重量的には15kg~25kgほどになります。
コピー機(複合機)の移動ができる会社はいくつかあるので、それぞれみていきましょう。
⇛大型の業務用コピー機(複合機)設置時に注意すること!3つのステップを解説!
コピー機保守会社に依頼する
リース契約もしくはメーカ下請けの販売会社から大型の業務用コピー機(複合機)を導入した場合、基本的に保守会社と保守契約を締結します。
一般的には導入したコピー機メーカーと保守契約を結んでいる企業が多いです。
まずはその保守会社にコピー機を移動したい旨を伝えましょう。
保守会社の連絡先はコピー機(複合機)にシールが貼っているはずなので確認してみましょう。
コピー機の移動を依頼すると、保守会社もしく販売会社から見積書が届きます。
見積書の内容を確認し、支払い完了後にコピー機の移設日が決定します。
この見積金額はピンキリではありますので、しっかり確認するようにしましょう。
コピー機の運搬だけではなく、ネットワーク設定をしてくれるのか?パソコン設定をしてくれるのか?パソコン設定は何台?配線処理は?など確認する項目はいくつかあります。
対応してくれるのは現在、保守契約している業者になるので一番安心といえるでしょう。
⇒コピー機(複合機)導入時の保守契約の内容を把握していますか?3つの保守契約を解説
コピー機専門業者に依頼する
コピー機(複合機)などの精密機械等を運んでくれる専門業者もあります。
コピー機は重量が重く、中に無数の部品や基盤が入っているため、少しの衝撃で壊れたり、エラーが発生してしまいます。
なので、もしもトラブルがあった際の保証がついている専門業者に依頼をするのもおすすめです。
引越し業者に依頼する
事務所移転する場合など、他の家具・家電と一緒に運んでもらう時に依頼すると良いでしょう。
引越し業者にまとめて運んでもらう方が、専門業者を別に頼むより格段にコストを削減できます。
しかし、引越し業者によっては精密機械のため運搬を拒否されるか、壊れた時の保証がない可能性もあるため、必ず確認しておきましょう。
また、あくまで引越し業者になるのでコピー機のセッティングはできません。
コピー機の運搬のみになるので、セッティングは自分達で行う必要があります。
仮にコピー機のセッティングが出来ない場合は保守会社に追加料金で依頼する必要があります。
※業者に依頼せず個人で移動するのはやめましょう。
コピー機の移動は業者に頼むと費用がかかるため、個人でやりたいと思う方も多くいるかと思います。
しかし、個人でコピー機(複合機)を移動する事はやめておきましょう。
リース契約したコピー機を個人で移動した際に、コピー機が転倒し壊してしまった場合や、移動による故障と判断されてしまった場合は、賠償責任を問われる可能性があります。
この場合は保守・メンテナンス範囲外になってしまうため、コピー機(複合機)の部品代など追加請求になってしまいます。
個人での移動の際、トラブルや故障が起きてしまったら、多額の負債が発生する可能性があるので保守会社や専門業者に依頼するようにしましょう。
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コピー機移動を業者に頼む際の注意点
コピー機(複合機)を移送させる際にはいくつか注意点があります。
移動先でコピー機が正常に使えるように、よく理解しておきましょう。
複数の業者から見積もりをとる
コピー機(複合機)に限らず、すべての商品に言えることですが、複数の業者からの見積をとりましょう。
複数の見積もりを比較することで、最もコストが安い業者に依頼をすることができます。
コストが安くて運搬が雑な業者もあるので、その点は注意しましょう。
また、コスト面だけではなくサービスの質や内容も比較することが可能です。
例えば、同じ金額であっても、搬入後の追加サービスがある業者を選ぶことができます。
例えば移動した後に、パソコンの設定をしてくれるかどうかなども比較しましょう。
交渉が得意な方は他社の見積もりを見せて、交渉してみるのも良いかもしれません。
⇛大型の業務用コピー機(複合機)の引越し!!その費用と注意点を解説
搬出経路等を必ず確認する
コピー機(複合機)の移動に際して搬出路、搬入路、搬入口を事前に確認しておくことは非常に重要です。
コピー機は大きくて重たいため、搬入路や搬入口のサイズがコピー機のサイズに合っているか確認することが必要です。
また、搬出路、搬入路に障害物や段差がある場合は事前に把握することで適切な対処をとることができます。
業者によっては段差の数が多いと階段作業がかかる場合もありますのでチェックしておきましょう。
もし、移動させる当日に扉の幅が狭くコピー機を搬入できなかった場合、設置ができない上にプラスで費用が発生してしまいますので、注意しましょう。
事前に搬入経路の幅がどれぐらいなのか確認しておくことは非常に重要です。
⇒業務用コピー機(複合機)の階段作業は大変!!階段作業で費用が掛かる理由とは
コピー機の移動に役立つアイテム
コピー機(複合機)を移動するにあたって役に立つアイテムをご紹介します。
中には宅配業者や専門業者が使っているアイテムもありますので、参考にしてみてください。
台車
台車は、重いコピー機(複合機)を安定して運搬するのに役立ちます。
特に、重量が重く高さのあるコピー機は、コピー機を傾けずに移動できるので便利です。
また、台車を選ぶ際はゴム製の車輪が付いていると、床(カーペット、フローリングetc..)を傷つけることなく滑らかに運搬できます。
モッコ
モッコとはコピー機(複合機)や冷蔵庫、洗濯機など大きく重量のある機械を肩掛け用のひもに乗せて運搬することができます。
モッコには2人用と4人用がありますが、大抵の物であれば、2人用で運搬は可能になります。
安価で販売されており、台車などでは運搬できない階段を上ることができます。
しかし、肩や腰に負荷がかかるため、慎重に運搬する必要があります。
リフト付きトラック
リフト付きトラックは文字通り、車体に昇降機能付きのリフトが搭載されている車のことです。
配送業者は大型のトラックにリフトが搭載されていまが、コピー機を運搬するのに一番オススメなリフト付きの車は介護車両になります。
現在でも、コピー機販売会社は介護車両をコピー機(複合機)の運搬に使用されています。
締め付けベルト・クッション材
締め付けベルト・クッション材は運搬時にトラックや台車に固定するために使用します。
締め付けベルトはなるべく太くて丈夫なベルトを購入しましょう。
細いベルトではきつく締める際にコピー機(複合機)を部分的に損傷させる可能性があります。
また、クッション材は締め付けベルトできつく締める際に緩衝材としてコピー機とベルトの間に挟みましょう。
この方法は運送会社・販売会社が実際に使用している方法ですのでオススメです。
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コピー機を移動した後に確認する事
コピー機(複合機)の移動が終わったからといって安心はできません。
移動が完了したらその後もやることがもちろんあります。
こちらで移動した後に何をすればいいのかを何点かご紹介致します。
配線経路の確認
コピー機(複合機)の移動は配線経路の確認をしましょう。
配線を綺麗にまとめることで、会社の見栄えを良くします。
また、配線経路には地上を這わせる場合もあれば、床下や天井を通して配線することもあるため、移動後の配線経路はとても重要になります。
配線がコピー機に届かなければ使うことができないので、配線の距離も事前に確認しておきましょう。
データの破損がないかの確認
コピー機(複合機)の移動後はFAX番号の登録先や保存データが破損していないかを必ず確認しましょう。
先に説明した通りコピー機は精密機械のため、少しの衝撃でデータが破損する可能性があります。
移動中にコピー機をぶつけていなくても必ずコピー機内のデータを確認しましょう。
不安な方はバックアップを取っておくことをオススメします。
業者によっては有償にて登録をしてくれる場合もあります。
件数が多いのであれば有償のほうが楽かもしれません。
コピー機内の壊れやすい部品について
コピー機には約500種類以上の部品によってできている機械です。
移動中に障害物に衝突した時に、強い衝撃で中の部品が損傷する可能性があります。
その中でも特に壊れやすい部品をご紹介します。
コピー機は精密機械になりますので、慎重に扱いましょう。
⇛業務用の大型コピー機(複合機)の設置時5大トラブルとは!?予防と対策を解説
感光ドラム
読み取った原稿情報をもとに帯電し、トナーを原稿にくっつける役割を持つ部品です。
蛍光灯に似た形をしており、傷や汚れが付くと印刷した原稿にも同じ傷や汚れの形が付きます。
また、部品の中でも最も壊れやすく、定期的な清掃や交換が必要です。
操作パネル
操作パネルはコピー・ファックス・スキャンなどメニューを決めることができる操作盤になります。
現在のほとんどのコピー機(複合機)がタッチパネル使用に変わっています。
衝撃によっては画面にひび割れや液晶の故障が発生します。
現像器
現像内部にトナーをため込み、読み取った原稿情報をもとに、ドラム上にトナーを付ける部品です。
現像とドラムは隣同士に設置されている可能性が高いです。
ドラム同様消耗が激しいのが特徴です。
また、衝撃などによって故障した場合は印刷したときにモアレが発生する可能性があります。
転写ベルト
転写ベルトはトナーを用紙に転写させるための重要な部品です。
表面は黒くなっており文字通りベルトのようになっており、種類によって大きさはさまざまありますが、すべての複合機に装着されています。
転写ベルトが故障した場合は基本的に交換になる可能性が高く、内部にモーターやファン、基盤など重要な部品が多くあります。
その為、修理すること自体が難しく、基本的に転写ベルト自体を交換する必要があります。
定着器
定着では定着ローラーと呼ばれる高熱のローラーを用いて、トナーがついた原稿を圧着します。
定着ローラーの圧力が強いため、原稿に大きな負担をかけます。
定着器が故障した場合はカールやしわ・印刷後の汚れ・異音など様々なトラブルが起こります。
定着ローラーは印刷後などは非常に暑いため、取り外す際は十分に冷ましましょう。
こちらも転写ベルト同様、故障した場合は基本的に交換が必要となります。
給紙トレイ
給紙トレイはA4・A3などの定型用紙をセットすることができます。
原則として、はがきや封筒などの不定形用紙は給紙トレイには入れないようにしましょう。
給紙トレイには約数百枚~数千枚までストックすることが可能になっています。
給紙トレイのほとんどはプラスチックで製造されているため、部品が破損した場合は、部品ごとの交換は難しく、給紙トレイ自体を交換する必要があります。
⇒業務用コピー機の給紙カセットについて!給紙カセットは4段も必要??
センサー
センサーはコピー機(複合機)の構造において重要な部品になります。
基本的には紙詰まりを検知するセンサーが多くついていますが、現在のコピー機(複合機)には操作パネル付近には、コピー機(複合機)に人が近づくと電源が自動的に入る人感センサーというものがあります。
センサーが故障するとコピー機自体を操作することができなくなります。
基盤
基盤はコピー機の動力制御やデータを培っている部品となっております。
業務用コピー機では背面カバーを開けると基盤が埋め込まれています。
基盤の損傷や故障によっては、コピー機自体の操作することができなくなります。
また、基盤自体も高価な部品となっております。
廃トナーボックス
廃トナーボックスは廃棄用のトナーを収納する部品です。
廃トナーボックスは移動時や運搬時に最も警戒する必要があります。
販売業者や専門業者では、運搬時に廃トナーボックスを取り外しています。
運搬する前に廃トナーを回収しておく方がいいかもしれません。
⇒コピー機の廃トナーボックス/廃インクボックスとは?そもそも何のために必要?
まとめ
コピー機(複合機)の移動は慎重に行う必要があります。
移動前には移動の手続きや配線環境の整備、業務停止の計画などをしっかりと準備する必要があります。
移動方法としては、販売会社や専門業者、引っ越し業者に依頼する方法がありますが、業者に依頼する際には複数の見積もりを比較し、搬出路や搬入口を確認することが大切です。
移動後には配線経路やデータの破損、壊れやすい部品の確認を行い、必要に応じて修理や交換を行いましょう。
コピー機(複合機)の壊れやすい部品には感光ドラムや操作パネル、現像器などがありますので、特に注意が必要です。
移動後もしっかりと管理をして、トラブルの予防に努めましょう。
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