大容量インク搭載のコピー機は本当に安いの?仕組みやメリット・おすすめコピー機をご紹介

コピー機(複合機)は日本国内で10社以上あり、機種も様々あります。

数多くあるコピー機ですが、自分に見合ったコピー機を選ぶことは大変です。

そんな中、大容量インク搭載のコピー機というワードを聞いた事はありますでしょうか?

大容量インク搭載のコピー機は2016年1月12日にEPSONから「エコタンク」搭載モデルを発表しました。

⇒EPSON公式:低印刷コスト&大容量インクエコタンク搭載モデル

 

そこからCANONやブラザーも大容量インク搭載のコピー機を発売し、今では人気シリーズとなっております。

大容量インク搭載のコピー機は長期的に使うことで、ランニングコストが安くなります。

今回の記事では大容量インクの仕組みやメリットなどの詳細、さらに大容量インク搭載のおすすめコピー機をご紹介させていただきます。

これからコピー機(複合機)の導入を検討している方は、是非参考にしてみてください。

 

一般的なコピー機(複合機)の仕組みとは?

大容量インク搭載のコピー機の説明の前に、まずは一般的なコピー機について解説させていただきます。

一コピー機とは、ガラス面(スキャナー)に原稿をセットして、原稿と同じ内容の印刷物が出力される機能を持っている機器の事を指します。

つまり原稿を画像として認識し、複写する事務機器をコピー機といいます。

定義上は違いがあるコピー機と複合機についてですが、実は一般的な区別はあいまいです。

複合機に「コピー機」という名称が用いられる事も多く、現在は純粋なコピー機は流通が少ないため、「コピー機=複合機」と考えている方が多いのも事実です。

最近のコピー機(複合機)は、複写するだけの機器ではなく、FAX、プリンター、スキャンといった複合機能も備わっています。

また、コピー機(複合機)の種類は大きく分けて、インクジェットとレーザーの2種類に分かれます。

インクジェットは家庭用として利用する場合が多く、名前の通り液体のインクを用いて印刷をします。

レーザーはトナーと呼ばれる粉を吹き付け、熱や圧力で溶かして印刷をします。

どちらもメリット・デメリットがあるので、気になる方は下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

⇒コピー機のインクジェットとレーザープリンターは何が違うの?メリットとデメリットを解説

 

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大容量インク搭載のコピー機とは?

続いては本題でもある大容量インク搭載のコピー機について解説させていただきます。

冒頭でもお伝えしましたが、大容量インク搭載のコピー機は2016年1月12日にEPSONが『エコタンク』搭載モデルを発表しました。

そして大容量インクタンクを搭載するA4インクジェット複合機「EW-M660FT」を2016年2月4日に発売となりました。

EPSONの『エコタンク』搭載モデルは2010年から東南アジアで先行展開をしており、日本市場にも発売が決まりました。

現在では、『エコタンク』搭載モデルのラインナップも増えてきました。

大容量インク搭載のコピー機はEPSONだけではなく、CANONからは『ギガタンク』搭載のGシリーズ。

ブラザーからは『ファーストタンク』シリーズが発売されました。

コピー機(複合機)に大容量インクを搭載することで、インクカートリッジ交換タイプのコピー機に比べてインクの持ちが圧倒的に長くなることが特徴です。

また、大容量インクタンクには機種によって異なりますが、交換用のインクボトルから補充できるタイプもあります。。

大容量インクタンクはインクジェット方式を採用しているコピー機のみに搭載されています。

⇒キャノンの人気機種インクジェット複合機GX6030をご紹介!!

 

大容量インク搭載コピー機のインク種類

コピー機で印刷するために必要なインクですが、「顔料インク」と「染料インク」の二種類があります。

インクは消耗品になり、思った以上に高いですよね。

何気なく購入しているインクですが、顔料インクと染料インクでは大きな違いがあります。

それぞれの特徴について解説させていただきます。

 

染料インクとは?

染料インクは、色素が水に溶け込むことで紙に深く浸透し、鮮やかな色彩を表現します。

染料インクは紙への浸透性が高いため、色の重ね塗りを行うと意図しない箇所への色移りが起こりやすいというデメリットも存在します。

しかし、色素が水に溶ける性質は、プリントヘッドを詰まらせにくいという魅力的なポイントもあります。

これは長期間の使用において特に重要です。

印刷物に深みと鮮明さを与える染料インクは、特に光沢紙のような用紙での印刷に適しています。

このような用紙では、その質感が活かされ、光沢のある高品質な写真印刷が可能になります。

 

顔料インクとは?

顔料インクには、色素が細かい粒子としてインク内に無数に分散しており、これらの粒子が紙の表面に付着して色を形成します。

このインクの一つの特性は、紙に浸透しにくいことです。そのため、紙に付着した際に周囲へ広がることが少なく、結果として鮮明でシャープな印刷が可能です。

顔料インクは原稿の表面に色をつけるため、透明感は少なめですが、その分、水に強く、にじみにくい特徴を持ちます。

また、紫外線への耐性も高く、色の変化や褪色が少ないため、長期間の保存が必要な印刷物に適しています。

 


コピー機(複合機)のメーカーや機種によっては顔料インクと染料インク両方を搭載している場合もあります。

一般的にはBK(ブラック)が顔料インク、Y(イエロー)C(シアン)M(マゼンダ)が染料インクの場合が多いです。

大容量インク搭載のコピー機でもBK(ブラック)だけ顔料インクを採用しております。

⇒インクジェットプリンターの顔料インクと染料インクに関して!メリットとデメリットを解説

 

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大容量インク搭載コピー機のメリット

続いては大容量インク搭載のコピー機のメリットについて解説させていただきます。

 

インクカートリッジの交換頻度の少ない

コピー機(複合機)を使う中でインクカートリッジの交換作業は手間が掛かります。

また、間違えた取り付け方をしてしまうと故障の原因になります。

大容量インク搭載のコピー機は従来のコピー機と比べて圧倒的にインクカートリッジの交換頻度が少なくなります。

メーカーによっては一回のインク交換で約6000枚の印刷が可能な機種もあります。

コピー用紙の補充は簡単にできますが、インクカートリッジの交換は説明書を見て行うため、少し手間がかかることがあります。

⇒インク・トナーは何枚くらい印刷できるの?コピー機の印字可能枚数を調査

 

ランニングコストが低い

大容量インク搭載のコピー機は従来のカートリッジタイプと比べて圧倒的にランニングコストが安いです。

コピー機(複合機)は印刷をすればするほど膨れ上がります。

インクジェットコピー機だと本体代金は比較的安く設定されておりますが、消耗品であるインクカートリッジの金額が高いです。

なので、大容量インク搭載のコピー機の場合はインク代を大幅に節約できます。

実際にランニングコストを従来のカートリッジタイプと比べると約4/1に抑えることが可能となっています。

⇒コピー機(複合機)のランニングコストとは?コストを抑える秘訣

 

廃棄方法が簡単

使用済みのインクカートリッジの廃棄方法は「産業廃棄物として出す」「業者に回収してもらう」の2種類があります。

産業廃棄物として処理する場合は、自治体に確認をとり適切な処分をしましょう。

業者に回収してもらう場合は、専用ボックスに梱包して業者に回収してもらう必要があります。

大容量インクタンクの場合は、インクの交換頻度が少ないため、経費削減にも貢献しています。

⇒知って得する!コピー機(複合機)の処分方法と注意点を解説!

 

大容量インク搭載コピー機のデメリット

大容量インク搭載のコピー機は良いこと尽くしのように思えますが、デメリットももちろんあります。

メリットだけではなく、デメリットを理解したうえで検討するようにいたしましょう。

 

本体価格が高い

カートリッジタイプと違い大容量インクタンク搭載のコピー機は本体価格が高くなっています。

理由としては、これまでの機種と違い、交換頻度が少なくなることによって、カートリッジでの収益が生まれにくいためといわれています。

コピー機の本体価格が平均的に10,000~20,000円ほど高価になっています。

本体価格は上がっていますが、大容量インクタンク搭載コピー機は1枚あたりの印刷コストが安くなるのが特徴です。

 

インク詰め替え時に汚れる可能性がある

大容量インクタンクのインクの詰め替えは簡単に行えますが、手や服にインクが付着する可能性があります。

インクが床や壁紙に付着すると綺麗に取れないため注意が必要です。

 

本体サイズが大きい

大容量インクタンクは従来のカートリッジよりもサイズが大きいため、必然的に本体のサイズも大きくなってしまいます。

最近のコピー機(複合機)はコンパクトなサイズが主流となっているため、見た目的には従来のコピー機より劣るかもしれません。

⇒業務用・家庭用コピー機のサイズ選び!導入前に確認しておく事とは?

 

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おすすめの大容量インク搭載のコピー機

大容量インク搭載コピー機のメリット・デメリットを理解できましたでしょうか?

続いては具体的に大容量インク搭載コピー機のおすすめ機種をご紹介させていただきます。

冒頭でもお伝えしたとおり2016年にEPSONが『エコタンク』を発売してから、他のコピー機メーカも参入し始めました。

現在では当初の大容量インク搭載コピー機から改良され、機種も増えてきました。

ここではランキング形式でご紹介させていただきます。

 

1位:EPSON「カラリオ EP-885A」

発売日:2022年10月20日

印刷方式:インクジェット方式

スタイル:6色

最大用紙サイズ:A4

価格:オープンプライス ※約27,700円


第一位はEPSONの人気シリーズのカラリオEP-885Aです。

カラリオEP-885Aは4色(ブラック・イエロー・シアン・マゼンタ)+2色(ライトシアン・ライトマゼンタ)計6色のインクを使用している比較的めずらしい機種です。

6色のインクを使用しているので、カラー印刷において鮮明で高品質な仕上がりになります。

印刷品質に定評があり、特に写真印刷が多いご家庭などに人気の機種となります。

また、ディスクレーベルプリントにも対応している機種です。

本体のデザインもコンパクトに仕上がっており、家庭用やお仕事用でも人気の機種となっております。

公式ページ:EPSON カラリオEP-885A

 

2位:ブラザー「プレビオ DCP-J928N」

発売日:2019年9月4日

印刷方式:インクジェット方式

スタイル:4色

最大用紙サイズ:A4

価格:オープン価格 ※約18,140円


ブラザーのプレビオ長く続く人気シリーズとなります。

その中でもプリビオ DCP-J928Nの一番の魅力は本体価格が安いというところです。

大容量インクタンク搭載のコピー機で2万円を切る価格になります。

さらに2段給紙と手差しトレイも搭載されており、コストパフォーマンスが非常に高い商品と言えます。

公式ページ:ブラザー プリビオ DCP-J928N

 

3位:CANON「PIXUS TS8630」

発売日:2022年11月10日

印刷方式:インクジェット方式

スタイル:6色

最大用紙サイズ:A4

価格:32,450円


PIXUS TS8630は4色(ブラック・イエロー・マゼンタ・シアン)+2色(グレー・ブラック(顔料))計6色の展開となっております。

グレーやブラックを(顔料)使用することで、モノクロ印刷がより鮮明な仕上がりになります。

また、4.3型のタッチパネルが搭載されており、操作性にも定評がある商品です。

公式ページ:CANON PIXUS TS8630

 

4位:EPSON 「PX-S270T」

発売日:2019年5月17日

印刷方式:インクジェット方式

スタイル:1色

最大用紙サイズ:A4

価格:オープンプライス エプソンダイレクトショップ販売価格:38,478円


PX-S270Tは大容量インク搭載のコピー機となります。

この機種はブラック1色のモノクロ専用コピー機です。

他製品と比べても印刷コストがA4サイズ1枚0.5円と格段に安くなっています。

さらにプリントアウト以外にもスキャン機能+両面印刷機能が使える多機能な商品です。

公式ページ:EPSON PX-S270T

 

5位:EPSON「EW-M630TB」

発売日:2018年10月25日

印刷方式:インクジェット方式

スタイル:4色

最大用紙サイズ:A4

価格:オープンプライス ※約74,000円


EW-M630TBはインクは染料3色・顔料1色の4色タイプとなっており、家庭用プリンターとして活躍しています。

さらに「挿すだけ満タン」インク方式で、簡単・安心・手汚れ無しの注入を実現しました。

スクリュー式のキャップを開けて挿すだけで、カンタンにインク補充が開始。

満タンになると自動的に補充が完了するので、手も汚れにくく、手間がかかりません。

公式ページ:EPSON EW-M630TB

 

6位:EPSON「PX-S170T」

発売日:2018年10月5日

印刷方式:インクジェット方式

スタイル:1色

最大用紙サイズ:A4

価格:オープンプライス エプソンダイレクトショップ販売価格:21,978円


PX-S170Tは大容量インク搭載プリンターの中で最も大きいインクタンクを持っております。

インクボトル1本で約6000枚の印刷が可能となっています。

また、本体価格が安いモノクロプリンターのため、オフィス業務にて活躍している商品です。

公式ページ:EPSON PX-S170T

 

7位:EPSON「PX-M6711FT」

発売日:2020年7月9日

印刷方式:インクジェット方式

スタイル:4色

最大用紙サイズ:A3ノビ

価格:オープンプライス エプソンダイレクトショップ販売価格:120,978円


PX-M6711FTはA3ノビまで印刷可能なコピー機(複合機)となっています。

印刷コストも比較的安く、大容量の2段フロントカセットを搭載。

用紙を250枚セットできるフロントカセットを2段装備し、標準で500枚の大容量の用紙をセットできるため、業務用やオフィス等で採用されています。

最大用紙サイズA3ノビまで印刷可能となります。

A3ノビは、A3より一回り大きなサイズになります。

A3ノビはA3より少し大きくA3にトンボのスペースを加えた紙をA3ノビと言います。

公式ページ:EPSON PX-M6711FT

 

8位:EPSON「EW-M973A3T」

発売日:2021年2月26日

印刷方式:インクジェット方式

スタイル:6色

最大用紙サイズ:A3ノビ

価格:オープンプライス エプソンダイレクトショップ販売価格:95,700円


EW-M973A3Tは6色の独立インクでA3ノビを印刷しても高画質な仕上がりになります。

顔料と染料の2種類のブラックインクにグレーインクを加えたことで、優れた印刷品質を実現する事が可能です。

写真向けの特殊用紙の印刷も可能となっています。

また、EPSONの特徴でもある、エコタンク⽅式を採⽤することにより、ケタ違いの低印刷コストを実現しております。

公式ページ:EPSON EW-M973A3T

 

9位:ブラザー「MFC-J1500N」

 

発売日:2018年9月14日

印刷方式:インクジェット方式

スタイル:4色

最大用紙サイズ:A4

価格:オープン価格 ※約38,000円


MFC-J1500Nはファーストタンク(大容量インクタンク)はインク交換後1年以上使えるといわれています。

また、インクをカートリッジから本体のサブタンクに注入するシステムを採用しております。

インクカートリッジが空になっても、そこから約200枚印刷が可能となり、インクの購入を忘れたときも安心です。

公式ページ:ブラザー MFC-J1500N

 

10位:HP「HP Smart Tank 7306」

発売日:2023年3月9日

印刷方式:インクジェット方式

スタイル:4色

最大用紙サイズ:A4

価格:47,000円


コピー機人気メーカーのHPでも、ついに大容量インクタンク搭載プリンターを発売しました。

Smart Tank7306の同梱インクは黒インク(顔料)×2本・カラーボトル各色×1(CMY計3本)の5ボトルとなっております。

同梱インクがなくなっても1本あたりの金額が安く、A4カラー文書の1枚当たりの印刷コストを抑えることができます。

公式ページ:HP「HP Smart Tank 7306」

 

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大容量インク搭載のコピー機のよくある質問

大容量インク搭載コピー機をランキング形式で紹介させていただきました。

EPSONが火付け役となり、大容量インク搭載コピー機のシリーズが各メーカーで続々登場しました。

EPSON:エコタンク、CACON:ギガタンク、ブラザー:ファーストタンク、HP:スマートタンク

どのメーカーも似たような名前ですね。

続いては大容量インク搭載コピー機のよくある質問と、その回答ををご紹介させていただきます。

 

Q:大容量インク搭載コピー機はインク詰まりしない?

A:一般的には大容量インク搭載のコピー機(複合機)は、インク詰まりする可能性は低いと言われています。

しかし、放置しているとインク詰まりを起こすことはあります。

メーカーや機種によりますが、電源を入れておけば自動的にインクを循環する機能があるため、インク詰まりを起こすことはありません。

 

Q:大容量インク搭載コピー機の印刷品質は?

A:大容量インクを搭載されてないコピー機(複合機)と比べると印刷の品質が劣るようです。

写真や画像の印刷ではデザイン性が求められますが、文書等の印刷でしたら特にわからない仕上がりとなります。

 

まとめ

大容量インク搭載のコピー機(複合機)は長期的なランニングコストの削減やインク交換の手間を軽減するなど、多くのメリットがあります。

しかし、コピー機(複合機)本体価格が割高になり、いくつかのデメリットも存在します。

大容量インク搭載のコピー機といっても、各メーカーから発売されており、種類もたくさんあります。

本体価格の比較は勿論、ランニングコストや印刷品質、機能面などを考慮する必要があります。

大容量インク搭載のコピー機(複合機)は、利点が多いです。

印刷枚数が比較的多い方などは特にメリットが多いはずです。

用途に合った機種を選びをしましょう。

 

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