コピー機のカウンター料金を節約!カラー・モノクロ印刷じゃない「モノカラー印刷」とは?
コピー機(複合機)は精密機械である為、いつまでも正常に稼働し続ける事には限界が有ります。
そのため、プロによる定期的なメンテナンスが必要で、大型複合機コピー機を運用するためには、技術料・人件費・出張費用など、多大なメンテナンス費用が掛かります。
また、メンテナンスを行う中でパーツ交換が必要になれば、高額な修理費用が必要になります。
これらを丸ごと外部で請け負って、突発的な費用負担を避ける事が出来る仕組みが、カウンター保守契約になります。
今回の記事は、カウンター契約の仕組みや節約する方法について深堀りしたいろ思います。
カウンター保守契約をより深く理解する事によってお得にコピー機を利用する事が可能です。
これからコピー機(複合機)の導入を検討されている方は是非参考にしてみて下さい。
そもそもコピー機(複合機)とは?
一般的なコピー機とは、ガラス面(スキャナー)に原稿をセットして、原稿と同じ内容の印刷物が出力される機能を持っている機器のことをを指します。
つまり、原稿を画像として認識し、複写する事務機器をコピー機といいます。
正式には複写気とも呼ばれます。
定義上は違いがあるコピー機と複合機についてですが、実は一般的な区別はあいまいです。
複合機に「コピー機」という名称が用いられる事も多く、現在は純粋な複写のみを行うコピー機は流通が少ないため、「コピー機=複合機」と考えている方が多いのも事実です。
また、最近のコピー機(複合機)は、複写するだけの機器ではなく、FAX、プリント、SCANといった機能も備わっています。
定義上、複合機とはコピー機能に加えて、他の機能(FAX、プリント、SCANなど)が搭載された多機能機械の事を複合機と言います。
⇒いったい誰が作った!?コピー機(複合機)の発明者を時代とともに解説
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カウンター料金について解説
コピー機(複合機)のカウンター料金とは、使用したコピーやプリントの枚数に応じて課金される料金のことです。
カウンター料金にはトナー代、メンテナンス費用、修理費がすべて含まれています。
こちらでは、カウンター料金についての基礎知識をお伝えしていきます。
ぜひ、参考にしてみて下さい。
カウンター料金の基本
カウンターは一般的にモノクロ印刷とカラー印刷の2種類に分類されます。
このカウンター料金は印刷1枚あたりに単価の設定がされます。
※モノクロ印刷〇〇円/枚、カラー印刷〇〇円/枚
モノクロのカウンター料はフルカラーよりも低く設定されています。
逆に、フルカラー印刷は使う色が多い為、モノクロよりも高く設定されています。
例えば、1カ月で「モノクロ印刷:500枚」「カラー印刷:100枚」を使用したとして、カウンター料金がモノクロ:1.0円、カラー:10.0円とします。
その場合のカウンター合計料金は以下のようになります。
モノクロ印刷のカウンター料金:500枚 ×1.0円 = 500円
カラー印刷のカウンター料金:100枚 × 10円 = 1,000円
合計カウンター料金:500円 + 1,000円 = 1,500円
また、カウンター料金には、1枚あたりの金額だけではなく、最低基本料金が設定されています。
これは全く印刷が行われなかった月や印刷枚数の少ない月にカウンター料金が少額になってしまうため、月額料金として設定がされています。
保守会社はカウンター料金で利益を得ており、印刷枚数が少ないとカウンター料金の請求が少なくなり、当然利益は減少します。
利益が少ないにも関わらず、メンテナンスに何度も訪問していれば赤字となる可能性があるので、カウンター料金には、最低料金が設定されています。
⇒コピー機のカウンター料金の仕組みとは?メリットとデメリットを解説
カウンター料金の金額について
一般的にはモノクロ印刷とカラー印刷ですが、中にはモノカラー印刷という設定もあります。
単価設定金額は、モノクロ < モノカラー < カラーの順番で高くなります
モノクロは基本ブラックのトナーのみ使用します。
モノカラー印刷は別名2色印刷と呼ばれており、ブラックとその他1色を使用して印刷します。
フルカラー印刷は2色以上のトナーを使用しており、使うトナーが多い分金額も上がってきます。
単価の設定ですが、設置場所、月間印刷枚数、導入するメーカーによって異なります。
カウンター料金の相場
先ほどお伝えした通り、カウンター料金にはばらつきがあります。
設置場所、月間印刷枚数、導入するメーカーによってカウンター料金お設定は変わります。
金額を重視されている方なら京セラがオススメになります。
後発メーカーということもあり、他メーカーに比べて金額設定が安くなっております。
富士フィルム、CANON、RICOHなど品質が高いメーカーはカウンター料金も比例して高くなります。
品質と費用どちらを重視しているかによって導入するメーカーは変わってきます。
一般的なカウンター料金の相場ですが、下記になります。
モノクロ:0.7円~1.2円
モノカラー:3円~10円
カラー:7円~12円
この金額よりも高く設定されていた場合、一度販売店に確認してみましょう。
⇒コピー機のカウンター料金の相場!?カウンター料金にバラつきがあるのは何故?
モノカラー印刷のメリット・デメリット
コピー機(複合機)を導入している方で、モノカラー印刷という言葉を初めて知った方も良いのではないでしょうか?
それはモノカラー印刷は全メーカーが対応しているわけではありません。
モノカラー印刷ができるコピー機メーカーは限られております。
こちらではモノカラー印刷のメリットとデメリットをご紹介させていただきます。
実際の印刷方法については次の項目でご説明致します。
ぜひ、参考にしてみてください。
印刷コストがフルカラーよりも安い
モノカラー印刷は2色で印刷を行うため、フルカラーで印刷するよりも印刷コストは少なくなります。
今までは見積書や請求書の印鑑(赤色)を印刷する場合はフルカラーで印刷していたものをモノカラ―で印刷することができます。
また、コピー機メーカーのRicoh(リコー)では、モノクロ印刷とモノカラ―印刷のカウンター料金を同一に設定される事が多いです。
モノクロ印刷より鮮やか
モノカラ―印刷を使用することで、印刷物が鮮やかに表現されます。
モノカラ―印刷は使用する色を2色に絞るため、フルカラーには劣りますが、会議資料などでデータを見やすくしたり、ポイントを強調する場合に役立ちます。
⇒コピー機のモノクロ印刷とグレースケール印刷の違いとは?知って得する豆知識!
自動検知機能が反応されない
モノカラ―印刷した原稿は「自動検知機能」に検知されません。
本来、「自動検知機能」は原稿を置くことで自動でモノクロ、カラーを検知し印刷してくれます。
モノカラー原稿を使用する場合、手動で設定を変更する必要があり、自動検知機能はありません。
簡単に説明すると、「モノクロまたはフルカラー」か「モノカラー」のどちらか一方の設定しか選択できないということです。
その為、モノカラ―印刷は印刷コストが安くなりますが、大量印刷にはあまり向いていません。
あくまで少数部の印刷に向いていると言えます。
⇒コピー機のカウンター料金を節約!カラー・モノクロ印刷じゃない「モノカラー印刷」とは?
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メーカー別モノカラー印刷設定方法
メーカー別にモノカラーの印刷方法について説明致します。
ご自身が導入されているメーカーがありましたら参考にして頂き、活用頂ければと思います。
Canon(キャノン)
【モノカラ―印刷】
1.印刷したいファイルでプリンターのプロパティを開きます。
2.印刷設定画面が表示されます。印刷品質をクリックします。
3.「色数の設定」をクリックします。
4.「2色カラー」にチェックを入れ、黒と組み合わせる色を選択します。
5.「OK」をクリックし、印刷を開始します。
【モノカラーコピー】
1.ホーム画面で[コピー]を押します。
2.原稿をセットします。
3.カラー選択から「2色」を押します。
4.「スタート」を押してコピーを開始します。
Fuji Film(富士フィルム)
【モノカラー印刷】
1.印刷したいファイルで詳細設定開き、プリントオプションを表示させます。
2.機能設定欄から[カラー]→[2色印刷シミュレーション]をクリックします。
3.[2色印刷シミュレーション]にチェックを付けます。
4.使用する色にチェックを付け、置き換える特色名、または色の数値を入力します。
5.「OK」をクリックし、印刷を開始します。
【モノカラーコピー】
1.ホーム画面でコピーを押します。
2.「カラーモード」を押し、「2色カラー」を選択します。
3.その他の任意の設定を行い、スタートを押します。
RICOH(リコー)
【モノカラー印刷】
1.印刷したいファイルでプリンターのプロパティを開きます。
2.印刷設定画面が表示されます。印刷設定画面上部の「基本」をクリックします。
3.「カラーモード」のドロップダウンリストから[自動カラー選択]をクリックします。
4.印刷設定画面上部の「画質調整」をクリックします。
5.「2色」のドロップダウンリストから任意の組み合わせを選択しクリックします。
6.「OK」をクリックし、印刷を開始します。
【モノカラーコピー】
1.ホーム画面で[コピー]を押します。
2.原稿をセットします。
3.カラーモードから「2色 赤・黒」を押します。
4.「スタート」を押してコピーを開始します。
コニカミノルタ
【モノカラー印刷】
1.印刷したいファイルでプリンターのプロパティを開きます。
2.「画質品質」をクリックします。
3.「カラー選択」から「2色カラー」をクリックします。
4.「2色」から、2色の組み合わせを選択し、クリックします。
5.「OK」をクリックし印刷を開始します。
【モノカラーコピー】
1.ホーム画面で[コピー]を押します。
2.原稿をセットします。
3.カラーから「2色カラー」を押します。
4.「スタート」を押してコピーを開始します。
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モノカラー印刷が可能なおすすめコピー機をご紹介します!
先ほどもお伝えさせていただきましたが、モノカラー印刷は全メーカーが対応しているわけではありません。
モノカラー印刷ができるコピー機メーカーは限られております。
こちらではモノカラー印刷が可能なコピー機をご紹介致します。
印刷スピードや印刷可能なサイズをご確認して頂き、参考にして頂ければと思います。
iR C3322F (Canon)
最大給紙サイズ:A3
印刷方式:レーザ―方式
本体サイズ(幅×奥行×高さ):565×687×891mm
複写速度/分:A3(カラー・モノクロ共に15枚/分) A4(カラー・モノクロ共に22枚/分)
iR C3322F はuniFLOW Onlineモバイル印刷機能を搭載し、返信メールで通知されるジョブコードを入力するだけで簡単に印刷ができます。
また、7インチのカラー液晶タッチパネルを備え、直感的な操作が可能となっています。
さらに、紙詰まりの防止機能を搭載し、原稿の傾きを検知して搬送を停止し、紙詰まりや破損リスクを低減する機能があります。
高品質なスキャンを実現する防汚コートガラスとスジ補正機能も搭載されているハイスペックコピー機となっています。
iR-ADV 4945F (Canon)
最大給紙サイズ:A3
印刷方式:レーザ―方式
本体サイズ(幅×奥行×高さ):565×722×897mm
複写速度/分:A3(モノクロ45枚/分) A4(モノクロ45枚/分)
iR-ADV 4945Fは、10.1インチの大型フルカラータッチパネルを採用し、スマホのような操作感を再現しています。
高品質なスキャン機能も備え、防汚コートガラスとスジ補正機能を搭載しています。
また、最大2,850枚の給紙が可能な大容量カセットペディスタルにも対応しています。
FAX機能では自動化がされており、ファクス送信画像の自動保存や通信管理レポートの電子化により、ファクス操作が簡単になっています。
Apeos C8180(Fuji Film)
最大給紙サイズ:A3
印刷方式:レーザ―方式
本体サイズ(幅×奥行×高さ):700×793×1,154mm
複写速度/分A3(カラー・モノクロ共に42枚/分) A4(カラー・モノクロ共に81枚/分)
Apeos C8180は最新の高解像度技術を採用しています。
世界初の2400×2400dpiの解像度を実現するLEDプリントヘッドを採用し、高解像度出力を実現しています。
さらに、大容量の給紙トレイと高耐久性を兼ね備えており、最大8,470枚の大容量設計とドラムの交換頻度を低減しています。
高速印刷にも対応しており、81枚/分の高速印刷で大量印刷にもスムーズに対応します。
また、高速印刷に伴って高速スキャンも可能で、1パス両面カラースキャンを標準搭載しています。
Apeos C5240(Fuji Film)
最大給紙サイズ:A4
印刷方式:インクジェット方式
本体サイズ:(幅×奥行×高さ)470×503×644mm
複写速度/分:A4(モノクロ 54枚/分)
Apeos C5240はLEDプリントヘッドを搭載し、1200×2400 dpiの高画質を実現しています。
また、標準機能で850枚の給紙容量を持ち、オプションの大容量トレイの増設により最大4010枚の給紙が可能です。
さらに、スマホ連携機能も備えており、「Print Utility」アプリを使用してスマートフォンからコピー、ファクス、プリント、スキャンなどの基本操作が可能となっています。
省エネ設計も採用されており、スマート節電機能により、必要な部分だけに通電する省エネ設計が実現されています。
IM C8000 (RICOH)
最大給紙サイズ: A3
印刷方式 :レーザ―方式
本体サイズ:(幅×奥行×高さ) 750×880×1,225mm
複写速度/分 :A3(カラー・モノクロ共に42ページ/分)A4(カラー・モノクロ共に80ページ/分)
IM C8000はリコー独自の技術である40本のレーザービームを使用し、きめ細かな高画質な印刷を実現しています。
さらに、リコーの各種クラウドサービスやアプリに対応し、印刷やスキャンが簡単かつ便利に行えるようになっています。
そして、優れた省エネ設計となっており、トップクラスの標準消費電力量を実現しています(TEC2018、国際エネルギースタープログラムの測定法)。
IM C6010(RICOH)
最大給紙サイズ:A3
印刷方式:レーザー方式
本体サイズ(幅×奥行×高さ):587×701×963mm
複写速度/分:A3(カラー・モノクロ共に32ページ/分)A4(カラー・モノクロ共に60ページ/分)
IM C6010は10.1インチの大型フルカラータッチパネルを採用し、直感的な操作が可能となっています。
高性能スキャン機能も搭載しており、1パス両面自動読み取り機能を搭載しており、高速で効率的なスキャンが可能です。
さらに、モバイル連携機能も充実しており、「Mopria」や「AirPrint」に対応、AndroidやiPhoneから簡単にプリントができます。
環境にも配慮した設計として、本体樹脂総重量の約50%に再生プラスチックを使用しています。
TASKalfa 7054ci(Kyocera)
最大給紙サイズ:A3
印刷方式:レーザー方式
本体サイズ(幅×奥行×高さ):602×665×790mm
複写速度/分:A4(カラー・モノクロ共に70ページ/分)
TASKalfa 7054ciは大型タッチパネルを搭載し、10.1インチの大型タッチパネルにより使いやすいインターフェースを提供しています。
モバイル連携機能も充実しており、「KYOCERA Mobile Print」や「KYOCERA MyPanel」などのアプリに対応し、モバイル端末から直接操作が可能です。
クラウド連携も強化されており、EvernoteやOneDrive for Businessとの連携により、クラウド上でのデータ保存や印刷にも対応しています。
bizhub C750 i Premium(コニカミノルタ)
最大給紙サイズ:A3
印刷方式:レーザー方式
本体サイズ(幅×奥行×高さ):615×688×1207mm
複写速度/分:A4(カラー70枚/分、モノクロ75枚/分) A3(カラー35枚/分、モノクロ37枚/分)
bizhub C750 i Premiumは新開発の10.1インチのマルチタッチ操作パネルを採用しております。
そのため、スマホやタブレットのような感覚での操作を実現しています。
また、クラウドサービスとの連携も強化されており、クラウド上から直接印刷したり、スキャンした文書をクラウドにアップロードすることが可能です。
さらに、高速印刷と多機能フィニッシャーを装備しており、多彩なニーズにも対応しています。
まとめ
モノカラー印刷は2色で印刷を行い、フルカラーよりも安価でありながら鮮やかな印刷物が得られます。
ただし、大量印刷には向かず、自動検知機能が使えないというデメリットもあります。
そのため、少数部の印刷に適しており、印刷物に応じて使い分ける事によって印刷コストの削減がはかれます。
モノカラーを活用して印刷コストを節約していきましょう。
モノカラー印刷は印刷コストを削減するだけでなく、資料の見やすさも変わってきます。
強調したいポイントやグラフなどに色を加えるだけで、モノクロ印刷に比べて見栄えが良くなります。
用途に応じてモノカラー印刷を使うと、分かりやすい資料になりますし、カウンター料金もフルカラー印刷より抑えることが可能なります。
カウンター料金のモノカラー印刷はすべてのメーカーで対応しているわけではありません。
また、対応できるメーカーでも交渉しないと、モノカラー印刷の設定がされないこともあります。
モノカラー印刷の存在を知っているか知らないかで大きな差が生まれます。
コピー機(複合機)はカウンター料金以外にも様々な料金が発生します。
これからコピー機の導入を検討している方は、まずは気軽にお問合せください。
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