今さら聞けない!業務用コピー機(複合機)の仕組み・構造を分かりやすく解説!

企業には当たり前に設置されている業務用コピー機(複合機)ですが、皆さんはコピー機がどのようにして印刷しているのか知っていますかー?

コピー機(複合機)の仕組みを理解しておくと、万が一故障があった際にも戸惑うことがありません!

今回は、業務用コピー機(複合機)がどのように原稿を読み取り、印刷しているのかをお伝えします♪

これからコピー機(複合機)の導入を検討している方も是非、参考にしてみてください。

 

コピー原稿の読み取り方

コピーをするには、まず原稿を読み取らなければなりません。

業務用コピー機(複合機)は通常、スキャナーを使って原稿を読み取ります。

スキャナーとは画像や文章をデータ化するものですが、このスキャナーでのスキャンはどうやって行われているのでしょうか?

実は、スキャナーはセットされた原稿に光を当てて、跳ね返る光の強さや色を測ることでスキャンしているのです。

光の強さで色までわかるというのは驚きですね!

ちなみに、スキャナーにはCDDセンサー方式と、CIS方式という2種類の方式があり、CDDセンサー方式では白色のLEDライトを当てることで反射光を読み取ります。

対して、CIS方式では3色のLEDライトを当てて読み取ります。

色をたくさん使う分、反射光を簡単に読み取ることができるので、CDDセンサー方式と比べて単純な構造になっており、コンパクトなものが多いことが特徴です。

⇒コピー機(複合機)のネットワークスキャナーとは?活用事例をご紹介

 

★ポイント★

・スキャナーは反射光の強さや色で原稿を読み取っている

・スキャン方法にはCDDセンサー方式とCIS方式の2種類がある

 

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コピー機(複合機)の印刷物が完成するまで

原稿を読み取ったら、次はいよいよ印刷です。

業務用コピー機(複合機)は印刷に静電気を利用しています。

静電気を利用してどうやって印刷しているのか、工程ごとに見ていきましょう。

 

帯電

帯電とは摩擦によってこすれあっている2つの物体の一方から、もう一方に電子が移動することで、電気的な性質が偏ります。

この状態を帯電するといいます。

業務用コピー機(複合機)には、感光ドラムという円筒状の部品がついています。

原稿を印刷する際は、まずこの感光ドラムにマイナスの静電気を与えます。

こうすることで、感光ドラムには全体にまんべんなく静電気が帯電します。

 

感光

ドラムを静電気で帯電させたら、次は感光です。

この感光ドラムに、スキャナーで読みとった原稿の絵柄通りにレーザーの光を当てます。

レーザーで感光ドラムに絵を描くようなイメージですね。

すると、レーザーを当てた部分だけ、静電気が消えます。

 

現像

そうしたら、次は現像に移ります。

磁石のついた金属ローラーにトナーという色のついた粉を載せ、感光ドラムに近づけます。

すると、電気が反発し合うことで、静電気の無い部分だけにトナーがくっつくのです。

このトナーをドラムにくっつける工程のために静電気が利用されているわけですね。

 

転写

次はいよいよ、用紙に印刷する転写です。

現像によって絵柄通りにトナーのついた感光ドラムを、用紙に密着させて絵柄をのせていきます。

ここまでの工程で静電気の付与が上手くいっていないと、原稿通りに色がついていきません。

 

定着

最後は定着です。

転写によって用紙につけた絵柄を固める作業になります。

ヒーターで熱を与えて、ローラーで圧力を加えることで、用紙に付いたトナーが溶け、完全に定着します。


 

以上が、業務用コピー機(複合機)の印刷の仕組みです。

ちなみに、モノクロの印刷では1色のトナーしか使わないため感光ドラムも1つですが、カラー印刷では4色のトナーを使います。

この4色のトナーは同じ感光ドラムで使用するわけではなく、トナーごとに感光ドラムを使用するため、カラーコピー機では感光ドラムを複数使用します。

⇒コピー機のカウンター料金の仕組みとは?メリットとデメリットを解説

 

★ポイント★

・業務用コピー機は静電気を利用することで印刷している

 

原稿台読み取りとADF読み取りの違いについて

最後は、原稿台読み取りとADF読み取りのスキャンの違いについて説明します。

通常、業務用コピー機(複合機)でコピーする場合は原稿台に原稿を置いて読み取ります。

この原稿台での読み取りは、スキャンする時にスキャナーからの光を動かしてスキャンします。

原稿は止まったままで、スキャナーの光が動くということです。

ADFは、複数の原稿を自動で読み取るための機能です。

ADF読み取りを行う場合は、ADF専用の台に原稿を置いて読み取ります。

このADF読み取りを行う場合は、原稿台読み取りとは逆に、原稿のみを動かしてスキャンします。

スキャナーからの光は固定されて、原稿を動かしてそこを通すということです。

基本的には原稿台での読み取りのほうが正確に読み取ることができるため、凹凸のある原稿や冊子などは、原稿台で読み取ったほうが確実にスキャンすることができます。

しかし最近ではADF読み取りも進化しており、素早く大量の印刷ができたり、両面を自動で読み取ることができたりと、便利になってきています。

読み取る原稿によってADFと原稿台を使い分けていきましょう!

⇒コピー機の便利機能ADF(自動原稿送り装置)でできること!!気を付けるべき注意点

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は今さら聞けない業務用コピー機(複合機)の仕組み・構造についてご説明させていただきました!

あくまで一部を紹介させていただきましたが、印刷するまでの工程は思っていた以上にあったかと思います。

その沢山ある工程のどれかに不具合があると、キレイに印刷がされなくなってしまいます。

業務用コピー機(複合機)の仕組みをすべて理解する必要はないと思いますが、知っていて損はありません。

この記事によってコピー機への理解が深まり、少しでも身近なものに感じていただけたら嬉しいです(^O^)

⇒業務用の大型コピー機市場の動向を解説!導入シェアランキングも紹介~2023年版~

 

補足

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その安さの秘密は下記のコラムで紹介してますので気になる方はご確認ください。

⇒なぜ高い?コピー機業界の現状とゼロコピサービスに懸ける想い

 

また、業務用コピー機(複合機)の導入を検討している方は、気軽に問い合わせください。

自分にとってのコピー機を選ぶのは大変です。

ゼロコピは地域密着でサービス展開をしており、対象地域ではない方もいるかもしれません。

見積りは一社に絞らず複数の会社から取得する事で、相場が見えてきて、自分にとってのコピー機(複合機)も見えてくるはずです。

コピー機(複合機)選びは大変かもしれませんが、コピー機は大きな買い物になるので、時間をかけてじっくり見定めて頂ければと思います。

 

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