コピー機(複合機)をリース契約した場合のメリットとデメリット
コピー機(複合機)は仕事するうえで欠かせない事務機器となります。
大型の業務用コピー機(複合機)を導入する場合は「リース契約」や「一括購入」のどちらかで導入している会社が比較的多いと思います。
一括でコピー機(複合機)を購入している会社も多いですが、それ以上にリース契約でコピー機を導入している会社の方が多いです。
大型の業務用コピー機(複合機)を導入する場合、約7割以上の企業がこのリース契約を利用しています。
リース契約でコピー機(複合機)を導入する場合はメリットもあれば、もちろんデメリットも存在します。
今回の記事ではコピー機(複合機)をリース契約した場合のメリットとデメリットを解説していきます。
これからコピー機(複合機)をリース契約で使用しようと検討している会社はぜひ参考にしてください。
リース契約とは
現状リース契約でコピー機(複合機)を利用されている方でも、リース契約の内容を理解できていない方が多いのではないでしょうか?
そんな方のためにまずはリース契約に関して説明させていただきます。
リース契約とは会社が設備投資をする際に、その物件を購入するのではなく、リース会社が代わりに物件を購入し、その物件を長期間借りて利用する契約を指します。
ユーザーはリース会社が購入した物件を借りるという形で毎月一定の金額をリース会社に支払いを行います。
リース契約の対象物件としては、コピー機(複合機)はもちろん、ビジネスフォンやパソコン、サーバーといったIT機器、デスクやロッカーなどの事務用品、営業等の自動車等など、対象となる物件は多岐にわたります。
リース契約ではリース会社が購入した物件を借りて使用するので所有者は使用している会社ではなくリース会社になります。
購入と違って資産ではないので毎月支払いをするリース料は経費計上が可能です。
コピー機(複合機)リース契約では、5~7年間一定の金額が発生しますが、契約が満了した際は再リースという形で1年に一回際リース料金を支払うことで物件を使用し続けることも可能です。
再リースに関しては各リース会社で規定が違うので確認するようにしましょう。
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リース契約でコピー機(複合機)を導入するメリット
コピー機(複合機)をリース契約した際のメリットを解説していきます。
これからコピー機をリース契約で使用しようかと検討されている会社はぜひ参考にしてください。
一気に高額な金額を支払わなくて済む
一括購入でコピー機(複合機)を購入する場合は、高額な金額を一気に支払わなければなりません。
大型の業務用コピー機(複合機)は決して安い金額ではないため、一気に高額に金額を支払うのは正直厳しいという会社も少なくないと思います。
リース契約では高額な金額を支払うことは無く、月々のランニングコスト(リース料)でコピー機を導入することができるので、経営者にとっては嬉しいかぎりです。
リース料はリース期間やリース料率によって異なります。
リース料率が低くなればなるほど月々の支払い金額も安くなっていきます。
例えばコピー機(複合機)の物件金額が800,000円だと仮定します。
その上でリース料率が1.82%で5年契約と設定します。
計算方法としては「800,000(物件金額)×1.82%(リース料率)=14,500(リース料)」
上記の14,500円が月々のリース料金になります。
このリース料率が安くなれば月々の支払い料金も安くなっていきます。
リース料率が1.75%と、安くなればなれば月々の支払コストは14,000円と月々のリース料金は変わっていきます。
⇒コピー機(複合機)をリース契約した場合の料率とは?リース契約に潜む謎を解説!
ここで一つ注意が必要です。
コピー機(複合機)をリース契約した場合は、コピー機の金額だけではなく「カウンター料金」というものも月々発生します。
カウンター料金とは「モノクロ1枚〜円」「カラー1枚〜円」のように印刷枚数に応じて料金が発生し、このカウンター料金を支払う事によって保守・メンテナンスが無料で受けられる仕組みを言います。
カウンター料金はリース会社の支払うのではなく、コピー機(複合機)の保守を行う会社に支払いをします。
なので、リース料だけではなく、カウンター料もあわせて確認するようにしましょう。
⇒コピー機のカウンター料金の仕組みとは?メリットとデメリットを解説
費用の平準化が可能
コピー機(複合機)をメーカーや代理店から直接購入する場合は基本的にはコピー機の高額な費用を一括で支払う必要があります。
さらに、経費処理としてはコピー機(複合機)の内容に応じた減価償却分のみしか経費に計上することはできません。
しかし、コピー機をリース契約することによって、毎月のリース料金を経費として計上することが可能となります。
これにより、リース契約期間において費用の平準化を図ることが可能になります。
リース料金は経費で処理することが可能です
コピー機(複合機)をリース契約した場合のリース料金は、全額経費として処理することが可能です。
また、法定耐用年数より短い期間でリース契約を設定することが可能なため、減価償却を短縮することもできます。
税金面ばかりではなく、固定資産に計上されることはないため財務比率を悪化させません。
⇒コピー機の法定耐用年数と減価償却について解説!経費計上はできるのか?
リース契約でコピー機(複合機)を導入するデメリット
続いてコピー機(複合機)をリース契約で導入する場合のデメリットを解説していきます。
コピー機の導入を検討するうえでデメリットもしっかり把握しておきましょう。
自社に所有権がない
コピー機(複合機)をリース契約で使用している場合は、物件は社内にあるのですが所有権としてはリース会社にあります。
あのでリース契約が満了した場合はコピー機の返却が必要になります。
返却場所はリース会社に問合せしてみないと分からず、設置場所から遠い場所の返却指定もあったります。
また、返却する際に掛かる費用は実費負担となります。
リース契約では途中解約ができない
コピー機(複合機)だけではなく、他の物件をリース契約した場合は途中で解約することはできません。
これは税法上決まっている内容になります。
もし、使用しているコピー機(複合機)のリース契約を途中で解約したい場合は、残りのリース料金を一括で支払う必要があります。
リース契約をする際は、最低でも60ヶ月間支払いができるかをしっかり検討してから導入しましょう。
支払い総額が現金購入の場合よりも多くなる
リース契約でコピー機(複合機)を使用する場合は、一括購入よりも支払い金額の合計はリース契約の方が高くなります。
リース料金は、リース会社の手数料や保険料、金利、固定資産税などが含まれています。
そのため最終的な総支払額が割高になります。
例えば、70万円のコピー機(複合機)をリース契約で使用したとします。
リース契約をする際は、リース料率というものがリース会社から設定されます。
今回は5年リースでリース料率を1.8%で設定させていただきます。
計算方法としては「700,000(物件金額)×1.8%(リース料率)=12,600円」
上記の「¥12,600」が月々の支払額になります。12,600×60ヶ月=756,000(5年間の支払い金額)
一括購入との差は56,000円になるのでその分高くなってきます。
さらにコピー機(複合機)の場合は壊れない限り使用し続けると思うので、6年目以降は再リース契約をすると思うので1年に1回リース料金より少し高いお金を支払わなければいけません。
このようにリース契約をすると現金購入よりも総支払額が若干高くなります。
⇒騙されるな!!コピー機(複合機)のリース契約に潜むリスクを見破る方法
カウンター料金は別途発生する
コピー機(複合機)を使用しているお客様のランニングコストに加えてコピー機では毎月「カウンター料金」も発生します。
カウンター料金の金額のこともしっかり考えてコピー機(複合機)をリース契約しないと月々のランニングコストが増加してしまいますので注意しましょう。
カウンター料金は月々の印刷枚数に応じて契約するので、販売店やメーカーに相談して値段を確定させましょう。
⇒コピー機のリース契約=保守メンテナンス無料ではない!?導入するための2つの契約をご紹介
物件の移動があった場合も連絡が必要になる
一括購入をした場合は自社の所有物なので、移動や売却なども自社の判断で行えるのですが、リース契約でコピー機(複合機)を使用している場合はそうはいきません。
物件を別の事務所や建物へ移動する際もリース会社へ連絡が必要になるため、手間も少し増えてしまします。
さらにコピー機(複合機)が古くなり交換する際も、処分に関してはリース会社への連絡が絶対必要になります。
勝手に処分してしまった場合は違約金などが発生する可能性があるため注意が必要です。
⇒業務用コピー機(複合機)の階段作業は大変!!階段作業で費用が掛かる理由とは
まとめ
コピー機(複合機)をリース契約した場合のメリットとデメリットに関して解説させていただきました。
現在、ほとんどの企業でリース契約をしてコピー機(複合機)を使用しているかと思います。
リース契約では、通常の一括購入より少し割高になってしまうデメリットもあるのですが、その他のメリットもたくさんあります。
一括購入で高額な費用を支払うより、リース契約でコピー機(複合機)を使用し、月々のランニングコストで支払うほうが管理側としても楽な面も多々あります。
コピー機(複合機)をリース契約で使用する上では、メリットだけではなくデメリットもあるので、両方把握した上でぜひ複合機のリース契約を検討してください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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