VPNは本当に安全?コピー機(複合機)のセキュリティ対策について解説
現代社会において、データのやりとりにインターネットは必要不可欠です。
さまざまな情勢の変化によってテレワークによる働き方がより身近な存在となり、情報漏えいなどのリスクにさらされる危険性も高まりつつあります。
最近のコピー機(複合機)はインターネットに接続できるものが多く、上手に活用することで印刷したデータをそのままクラウド上にアップロードすることができます。
このときデータの送受信はインターネットを通して行われますが、このインターネットは誰でも利用できる回線なので便利だとはいえ、正しいセキュリティ対策をしていないと情報が漏えいしてしまうかもしれません。
そこで注目されているのが、「VPN」という仕組みを利用した接続方法です。
VPNはインターネットを介したデータの送受信をより安全なものにするシステムです。
セキュリティ対策のため多くの企業でVPN接続が用いられています。
今回はコピー機にも関わってくるこのVPNについて解説させていただきます。
これからコピー機(複合機)の導入を検討している方も参考にしてみてください。
VPNの仕組み
VPNとは、「Virtual Private Network」の略で、日本語に直すと仮想専用線と言います。
インターネット間でのやり取りを、より安全に行うためのシステムになります。
駅や飲食店などで無料の公衆回線を利用できる場所が増えてきています。
このようにインターネットを『いつでも』『誰でも』利用することができるため、そこでのやりとりはセキュリティが高いとは言えません。
情報漏えいなどのリスクがあります。
安心して通信するために、VPNと呼ばれる通信環境が注目されています
VPNを利用すると、一般のインターネットを利用して仮想のプライベートな線を構築することにより、データのやりとりをより安全に行うことができます。
基本的には企業の支社間でのやりとりや、リモートワークによる会社と個人宅とのやりとりなど、地理的に離れた位置とのデータの送受信を行うときに利用されているシステムです。
最近ではテレワークが増え、注目されておりますが、セキュリティ意識の高い会社は以前より導入されていました。
VPNの設定を間違えしまうと、インターネット接続が停止したり、一時的にコピー機(複合機)が使用できなくなってしまうトラブルなどもありますので注意する必要があります。
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VPNは本当に安全?
結論から言うと、VPNは仕組みとしてはセキュリティ性の高い安全なものですが、完璧ではありません。
インターネットは常に盗聴や盗用のリスクにさらされています。
VPNは複数の種類があり、それぞれのVPNに適した使い方とセキュリティ対策を理解する必要があります。
VPNはメリットだけではなく、デメリットも存在します。
VPNを利用する際は正しい知識を持つことが必要です。
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VPN接続の種類
VPNといっても接続する種類はいくつか存在します。
今回は4つの接続方法を解説させていただきます。
既存の通信回線、または限られたユーザーのみ使用可能な「閉域網(クローズドネットワーク)」のどちらを利用するかによっても、セキュリティリスクは異なります。
それぞれのVPN接続によって導入コストや特徴なども違うので予め把握しておきましょう。
インターネットVPN
まずは一般的インターネットVPNです。
インターネットVPNは、その名の通りインターネット回線を利用して接続するVPNです。
誰でも利用できるインターネットを利用しているため導入のコストは低いですが、接続した時の通信速度はインターネットの回線速度によって大きく変わります。
そのため、大人数での利用は向いていません。
IP-VPN
IP-VPNとは、プロバイダーが用意した閉域網を利用して接続するVPNです。
閉域網は、ある程度限られた人しか利用できないインターネットなので、これを利用したIP-VPNはインターネットVPNより更に高いセキュリティ効果が得られます。
ただ、閉域網の利用自体に費用がかかるため、コストは高くなります。
エントリーVPN
エントリーVPNは、ブロードバンド回線を利用したVPNです。
通常のインターネットVPNよりさらに安価に導入することができますが、ネットワーク速度は比較的遅くなってしまいます。
広域イーサネット
広域イーサネットは、プロバイダーの用意した専用回線や閉域網を利用したVPNです。
安全性や柔軟性が強いことが特徴で、ネットワークのセキュリティ意識が高い企業に導入されています。
しかしIP-VPNと同程度の費用がかかるため、コストは高くなってしまいます。
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コピー機(複合機)とVPNの関係とは
コピー機(複合機)にはデータの送受信機能が搭載されており、コピー機のみでクラウド上とやりとりすることもできるようになっています。
このやりとりには、もちろんパソコンと同じようにインターネットを利用するので、ハッキングによる情報漏えいのリスクがないとは言えません。
最近ではリモートで外部から遠隔で操作できるコピー機(複合機)も出てきていますが、これらの操作を行うときにはVPNを利用したほうがよりセキュリティを高めることができます。
特に外出先から社内のネットワークに接続する時に気をつけたいのが、Free Wi-Fiを利用する場合です。
Free Wi-Fiは情報漏洩の危険が非常に高い仕組みと言えます。
そのような場合でもVPNを使えば高い確率で情報漏洩を防止できます。
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VPN接続によるコピー機(複合機)のトラブル
VPNはセキュリティ対策として便利なシステムですが、ときにはこのシステムを導入していることによってトラブルが発生することもあります。
今まで問題なくインターネットに接続できていたコピー機(複合機)が、VPNを導入することによって接続できなくなる、なんてことも。
インターネットに接続できない原因として最初に考えられるのはLANケーブルの接続不良です。
コピー機(複合機)がインターネットに接続できなくなったら、まずはLANケーブルがしっかりと接続されているか確認してみましょう。
それでも接続ができない場合、IPアドレスやDNSサーバーの設定が間違っている可能性があります。
コピー機(複合機)と接続しているパソコンのIPアドレスやDNSサーバーが手動取得になっていると、VPNサーバーから自動で割り当てられたアドレスと食い違ってしまった場合に、インターネット接続ができません。
そういった場合は一度パソコンの設定を見直し、DNSサーバーのアドレスとIPアドレスが自動設定になっているか確認してみましょう。
パソコンのOSがWindowsならば、コントロールパネルの「ネットワークとインターネット」から確認、変更することができます。
パソコンがMacの場合は「システム環境設定」⇒「ネットワーク」⇒「VPN」から接続確認をしてみましょう。
また、社外から「リモート印刷」をする場合は、外部から社内へのインターネット接続がVPNに変更された場合、それまで使っていた設定とは異なる設定をしなければ印刷ができないということもあります。
そのため接続をVPNに変更した場合は、今一度コピー機(複合機)の取扱説明書などをチェックして、接続方法を変更するなどの対処をしておきましょう。
まとめ
如何でしたか?
今回はVPNの基本知識やコピー機(複合機)に接続するメリット・デメリットに関して解説させていただきました。
今の時代はリモートワーク、コピー機の遠隔操作など、社外から仕事をすることも珍しくありません。
しかし、社外からの仕事は社内と違って、セキュリティ面で大きなリスクを抱えています。
コピー機(複合機)で印刷したデータが情報漏えいしていた!!なんてことにならないよう、VPNを始めとしたセキュリティシステムへの理解を深めておくことが重要です。
セキュリティシステムは現在では様々な種類があります。
どのセキュリティシステムが良いのか予算面も考慮しながら検討していただければと思います。
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