誰でもわかる!複合機の電話線(FAX線)接続方法と豆知識を解説
FAX機能は多くの会社が利用しているコピー機(複合機)の重要な機能の一つです。
このFAX機能を利用するためにはコピー機(複合機)に直接、電話線を接続する必要があります。
※電話線はFAX線やモジュラーケーブルと呼ばれたりもします。
「FAXはどうやって接続したら良いのかわからない」
「電話線っていろいろあるけど、どれを使えば良いの?」
「電話線はコピー機のどこに差せばいいの?」
こういった疑問に答えるべく、今回はコピー機への電話線の接続方法とちょっとした豆知識についてご紹介します!
これからコピー機(複合機)の導入を検討している方や、すでに導入している方も参考までに是非、お読みいただければと思います。
FAXが利用できるようになるまでの流れと必要なもの
コピー機(複合機)でFAXを使えるようになるためには、まずはFAX番号を取得しなければいけません。
ここではこれから仕事を開始する場合と、すでにインターネットなどの契約がある場合で解説させていただきます。
新しく仕事を開始する場合
新しく仕事を開始する場合は、まず最初にインターネット契約から進めると思います。
そのインターネット契約のオプションで電話番号の取得ができます。
電話回線業者はいくつかありますが、法人だと一般的にNTTフレッツ光の「ひかり電話」を利用しているケースが多いです。
「NTTフレッツ光」でインターネット回線を契約し、そのオプションで「ひかり電話」や「ひかり電話エース」を契約するイメージになります。
インターネットの工事と電話回線の工事は基本的に同日で行われます。
ただ、引越しシーズンの繁忙期など申込時期によっては工事までに1ヶ月以上かかる場合もあるので、なるべく早く手配する事をおすすめします。
通常でも申込から2~3週間はかかると思っていただければと思います。
インターネット回線や電話回線の工事する為には申込から工事完了まで時間を要します。
2015年より光コラボレーション(光コラボ)が開始され、各事業者が光回線を自社のインターネットサービスとして提供が始まりました。
代表的な光コラボでいうと、ソフトバンク光、ドコモ光、auひかりなどです。
各事業者で使用料も違えば、受けられるサービスも異なります。
なので、新しく仕事を開始する場合はどこのインターネット回線で契約するかを最初に検討するようにしましょう。
最近ではインターネットFAXというネット回線のオプションではない、独自のサービスなどもあります。
用途によっては使い勝手がいいので、あわせて検討してみるのもいいでしょう。
インターネットFAXに関しては下記の記事で詳しく解説していますので気になる方は確認してみてください。
⇒コピー機(複合機)のネットワークファクス機能とは?活用方法をご紹介
すでにインターネットの契約がある場合
元々インターネット契約をしており、追加でFAX番号を取得した場合は、契約しているインターネット業者に問合せをして、電話番号を取得しましょう。
インターネットは利用しているが、今まで電話番号の利用がない場合は電話回線の工事が必要になるので先ほどと同様に工事まで2~3週間の時間がかかります。
すでに電話番号を利用していて、新しくFAX番号を追加する場合は電話回線工事が完了しているので手配はすぐにできるかと思います。
ただし、現状の電話番号と新しく取得する番号は連番にはなりません。
すでにインターネットの契約がある場合でもインターネットFAXも検討する余地はあるかと思います。
電話回線の工事が終わった後に電話線を繋げばFAXが使えるようになりますが、注意点が1つあります。
コピー機に繋ぐための電話線は自分で用意しなければならないということです。
この電話線(モジュラーケーブル)は家電量販店やネット注文などで売られているので、前もって準備しておくようにしましょう。
モデムからコピー機(複合機)までどれくらい距離が離れているかを確認してから電話線を購入するようにしましょう。
★ポイント★
・電話回線の工事は申込から時間がかかる
・電話線は自分で用意しなければならない
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コピー機に繋げる電話線の種類を解説
電話回線工事では電話線を用意してもらえないのでご自身で電話線を購入する必要があります。
自分で用意する電話線ですが、実はいくつか種類があります。
間違った電話線を購入してしまうともったいないので、ここでしっかりと知識をつけておきましょう!
〇〇極〇〇芯
まず、電話線は端子の芯や極数によってさまざまな規格に分かれています。
その中で一般の電話機接続に関係しているのは以下の3つです。
6極2芯
6極4芯
6極6芯
「極」は、コネクタ部の溝の数のことを示しています。6極では端子に6つの溝があるということです。
「芯」は、この「極」の溝の中に配線されている導線の数を示しています。6極2芯ならば、端子には6つの溝があって、そのうち2つの溝に導線が通っているということです。
この6極の電話線はモジュラーケーブルとも呼ばれる規格で、主に電話機本体を繋ぐときに使用されますが、コピー機(複合機)へ接続する線もこの6極線です。
6極線の中で、どの芯を利用するかはコピー機(複合機)の機種によって変わってくるため、取扱説明書での確認が必要です。
現在はほとんどのコピー機(複合機)で「6極4芯」が採用されています。
コピー機(複合機)に接続する「6極4芯」にはちゃんとした理由があります。
通常は電話のみの使用ならば2芯でも問題ないのですが、最近のコピー機(複合機)はインターネットFAXなどインターネットに接続できる機種が多いです。
インターネットに接続する場合にもこの電話線を利用することになるため、電話に使用する芯2つ+インターネットに使用する芯2つ=4芯が必要になる、というわけです。
配線種類
次に電話線の種類に関して解説させていただきます。
電話線のケーブルの種類ですが、こちらは2つだけ。
「ストレート配線」か「ロールオーバー配線」です。
これはケーブルの中身の配線方法の違いで、「ストレート配線」は両側の端子からまっすぐに配線されているのに対して、「ロールオーバー配線」は両側の端子からきれいにクロスしてて配線されています。
基本的に「ロールオーバー配線」は、ビジネスフォンやインターホンなどの特殊な機器に使用される配線なので、コピー機(複合機)で扱うことはありません。
コピー機(複合機)で使用するケーブルは「ストレート配線」です。
間違って購入してしまった場合はうまく作動しない原因にもなるので注意しましょう!
以上が電話線の種類になります。
電話線の端子とケーブルの種類はたくさんありますが、複合機に使用されるものはほとんどが「6極4芯」、「ストレート配線」の電話線になるので覚えておきましょう。
⇒コピー機(複合機)のFAX送信方法の理解を深めよう!FAX送信時の一般常識と注意事項
★ポイント★
・複合機に使用する線はほとんどが「6極4芯」の「ストレート配線」
コピー機(複合機)と電話線の接続方法
正しい規格の電話線を用意できたら、あとはその電話線をコピー機(複合機)に接続するだけです。
コピー機(複合機)に電話線を接続できる部分は「TEL」と「LINE」の2つ。
「TEL」はコピー機(複合機)に電話を繋ぐときに使用する接続端子なので、こちらはひとまず必要ありません。
FAXを利用したい場合は、壁から出ている電話線を「LINE」に接続しましょう。
これで接続は完成、コピー機(複合機)でFAX機能を使えるようになります。
⇒コピー機(複合機)の4つの接続方法をご紹介!お勧めの接続方法とは?
★ポイント★
・FAX利用は「LINE」に電話線を接続
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コピー機(複合機)からの4つのFAX受信方法
続いては、コピー機(複合機)のFAX受信方法について解説させていただきます。
FAXデータを受信したらコピー機から印刷される事が一般的ではありますが、実はFAX受信方法は4つの種類があります。
経費削減が業務効率に役立つので、それぞてのFAX受信方法を理解し、適切な方法を試してみましょう。
FAX受信方法①:紙出し
まずはFAX受信方法として一般的な「紙出し」です。
コピー機に電話線(モジュラーケーブル)を接続しただけの状態だと「紙出し」でFAX受信をします。
受信したFAXを紙で出力するという昔からある受信方法になります。
ペーパーレス化が進んでいるので、全て紙で出力する設定は減ってきてはいますが、パソコンが苦手な方や年配の方はよく使われます。
紙出しの場合は当然のように印刷コストが掛かります。
カウンター保守を契約している場合はカウンター料金が発生してしまいます。
モノクロ印刷は数円程度ですが、FAX受信が多い企業にとってはコストが積みあがってしまいます。
⇒コピー機のカウンター料金の仕組みとは?メリットとデメリットを解説
FAX受信方法②:FAXボックス
受信したFAXデータをコピー機(複合機)本体にデータとして保存する機能です。
コピー機(複合機)のタッチパネルの操作で必要なものだけを紙で出力し、不要なものは削除するといったことができます。
広告などの迷惑FAXを紙で出力してしまうと、用紙が無駄になったり、カウンター料金がかかってしまいます。
そこで、FAXボックス機能を使うと、そうした無駄がなくなるので、コスト削減につながります。
こちらの機能は、迷惑ファックスが多くて困っている方向けです。
FAX受信方法③:メール転送
受信したFAXデータを指定したメールアドレス宛にPDF形式で転送する機能です。
コピー機(複合機)がある事務所にいなくても、外出先からも受信したFAXをスマートフォンやパソコンなどのメールから確認できます。
こちらの機能は、同時に複数のメールアドレスに転送が可能です。
お仕事で外に出ることが多い方や、出張が多い方に便利な機能になっています。
デメリットとして、メールサーバーのエラーなどが発生すると、転送されず、紙で出力されてしまいます。
携帯電話の設定次第で、受信したら通知を受け取ることができるので、素早くチェックすることができます。
⇒コピー機(複合機)でメールの送受信はできる?業務効率を上げる活用方法とは
FAX受信方法④:フォルダ転送
社内の共有フォルダなどにPDF形式で転送する機能です。
パソコン上でデータとして管理がしやすいのが利点で、必要があればプリントアウトして紙で出力することもできるため、とても使い勝手が良いです。
受信したFAXをペーパーレスで保存し、簡単に社内で共有することができます。
ファイルサーバーやNASなどの機器がない場合でも、パソコン上のフォルダに転送することができます。
しかし、パソコン本体をスリープモードやシャットダウンしてしまうと転送されず、紙で出力されてしまうので、そのような使い方はあまりオススメできません。
⇒富士フィルムビジネスイノベーションのおすすめ機能をご紹介[ペーパーレスファクス仕分け]
★ポイント★
・FAX受信方法は4つある
■紙出し
■ファックスボックス
■メール転送
■フォルダ転送
1つの電話番号でFAXと電話機が使える!?
※この内容は余談で、あまり使用しない事だと思います。
コピー機(複合機)でFAXを使うための接続方法をご紹介してきましたが、皆さんはそのコピー機(複合機)を利用して電話が使えることを知っていますでしょうか?
先ほどお伝えした「LINE」に電話線を差し込んでいただき、コピー機(複合機)のもう1つの接続部分、「TEL」に電話線を差し込み、その線を電話機に繋ぐことで電話ができるようになります。
通常、電話を使いたい場合は電話専用の番号を取得しなければなりませんが、この方法で電話機を繋ぐと、FAXと同じ番号で電話機を使用できるのです。
1つ注意が必要なことは、この電話機で電話をしているときは複合機でFAXの送受信ができなくなるということです。
そのため、普段使用している電話が故障してしまったときなどの緊急用として利用するのが良いでしょう。
★ポイント★
・電話線で「TEL」と電話機を繋ぐと同じ番号で電話ができるようになる
まとめ
コピー機(複合機)の電話線接続について解説しましたが、いかがでしたでしたか?
電話線にはたくさんの種類がありますが、コピー機(複合機)に関係しているものはたった数種類です。
今回、ご紹介させていただいた「6極4芯」「ストレート配線」の電話線を予め用意するようにしましょう。
無駄な買い物をしないように確認したうえで適正な電話線を購入するようにしましょう。
また、新しくFAX接続する場合は電話回線の工事日程を取るのに時間がかかります。
スケジュールを想定のうえ手配するようにしましょう。
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