LEDプリンターって何?LEDプリンターとレーザープリンターとの違いを解説!

仕事をするうえでコピー機は欠かせない事務機器になりますが、皆様はLEDプリンターをご存知でしょうか?

コピー機は家庭用で使われているのがインクジェットで、企業など業務用として使われているのがレーザーとされております。

そんな中、LEDプリンターというジャンルを確立し、支持を集めいているのが『OKIデータ』です。

本記事ではLEDプリンターについて詳しく解説させていただきます。

また、レーザープリンターとの違いやメリット・デメリットも紹介していきます。

これからコピー機の導入を検討されている方は是非、参考にしてみて下さい。

 

コピー機のLEDプリンターとは?

LEDプリンターはレーザープリンターと似ていますが、最大の違いは光源にあります。

レーザープリンターがレーザー光を使うのに対し、LEDプリンターはLEDライト(発光ダイオード)を使用しています。

読み込み方法の違いはありますが、基本的にその他の部品や印刷方法についてはレーザープリンターの使用とあまり変わりません。

実は、LEDプリンターはレーザープリンターの一種です。

先に説明した通り、読み取り方法だけが違います。

よって、製品名は「レーザープリンター」として主に販売されています。

LEDプリンターを購入したい場合は、レーザープリンターと書かれているプリンターの印刷方式をカタログや担当者に確認し、LED方式となっているものを選ぶ必要があります。

⇒業務用コピー機は何故レーザー方式が多いのか?インクジェットは業務用に使えない?

 

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LEDプリンターの歴史

冒頭でLEDプリンターというジャンルを確立したのはOKIデータとお伝えさせていただきました。

こちらではLEDプリンターにどのような歴史があるかについて少し紹介させていただきます。

 

沿革

1979年:株式会社沖データという会社が世界初のLEDプリンターの開発に成功しました。

1981年:株式会社沖データが卓上用LEDプリンターの開発に成功しました。

当時は他社もLEDプリンターの開発を行っておりましたが、当時のLEDはまだ製品ごとの光量のばらつきが大きく、プリンターに使うには大きな障壁がありました。

しかし、株式会社沖データは1965年よりLEDの研究をしていました。

その為、課題を解決することができ、LEDプリンターの先駆者となりました。

2003年:国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が10μm間隔で赤色の発光ダイオード(LED)を集積する技術を開発しました。

これにより原稿の情報をより鮮明に読み込む ことが可能になりました。

2007年:富士ゼロックスが高解像度尚且つ高画質での印刷が可能なLEDプリントヘッドの開発に成功しました。

1981年に株式会社沖データが世界に先駆けて卓上用LEDプリンターの開発に成功して以来、30年以上にわたって製品の改良を続け、LEDプリンター市場をリードする存在となっております。

⇒いったい誰が作った!?コピー機(複合機)の発明者を時代とともに解説

 

レーザープリンターとの違いについて解説!

レーザープリンターの一種とされているLEDプリンターですが、実際に比較すると以下のような違いがありました。

レーザープリンターとLEDプリンターの違いをしっかりと理解して、自分の使用用途にはどちらが適切か判断しましょう。

 

印刷方法の違い

LED方式の原稿を読み取る仕組みとしては、強い白色のLED(発光ダイオード)とレンズを使い原稿に当てた光の反射光をミラーに当てコントロールと集約を行います。

そして、複数のレンズを経由して読み取った情報をデータ化します。

LED方式は数千個のLEDライトと感光ドラムの2つを使った印刷方法と至ってシンプルな構造です。

これにより、一度に多くのドットを印刷することができ、高速な印刷を可能にしました。

その上、構造がシンプルで故障しにくいという特徴があります。

一方、レーザー方式の原稿を読み取る仕組みは、レーザー光線を1種類のみ使用します。

レーザーを高速回転するミラーに反射させ無数の光を振り分けます。

その反射光が感光体に当たることで感光体の電荷が消去され、トナーが付着して、原稿を読み取ります。

レーザー方式はレーザーとミラー焦点距離補正レンズなど構造が複雑になっています。

 

メンテナンスの違い

先に説明した通りLEDプリンターは主にLEDライトと感光ドラムにて構造されています。

単純な構造をしているため、メンテナンスの速さや故障した際の修理がレーザープリンターより簡単にできます。

メンテナンス中はコピー機の使用ができなくなるため、業務への支障が少なくなります。

また、最大の特徴としてはLEDプリンターによってはセルフメンテナンスが可能な点です。

OKIのCOREFIDOシリーズはセルフメンテナンス性を追求したLEDプリンターになります。

一方、レーザープリンターは複雑な構造をしているため、メンテナンス箇所も多く時間がかかります。

また、修理の際に原因の判明に時間がかかる点や、部品交換などにも手間がかかります。

メンテナンスの時間や修理にかかる時間等が大きく異なります。

コピー機(複合機)を長持ちさせる為に!!セルフメンテナンスの方法を解説

 

印刷品質の違い

レーザープリンターは高速で印刷が可能ですが、その速度には上限があります。

一方で、LEDプリンターはレーザープリンターの速度をさらに上回ることが可能であり、大量印刷が必要なビジネスシーンで活躍しています。

解像度の面でも、LEDプリンターは優れた解像度を誇っています。

LEDプリンターは白色の光源を使用するため、レーザープリンターに見られる焦点距離の違いによる画像の不鮮明さが少なく、より精細な印刷が可能になります。

このため、鮮明な画像や細かい文字の印刷が求められる場合には、LEDプリンターの方が優れています。

業務での印刷においては、速度と解像度の両方が要求されることが多いです。

そのため、印刷速度と画質の両方にこだわる場合、一般的なレーザープリンターではなく、LEDプリンターを選択することをおすすめします。

LEDプリンターによって、効率的かつ高品質な印刷環境を確保することができます。

⇒レーザータイプのコピー機でキレイに写真を印刷するためのポイントを解説!

 

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LEDプリンターのメリット・デメリット

こちらではLEDプリンターのメリットとデメリットをお伝えします。

メリットだけではなく、デメリットも把握したうえで判断するようにしましょう。

 

ちょうどいいサイズと信頼性

LEDプリンターは他のプリンターと比べても少ない部品で稼働させることができます。

LEDプリンターがページ全体を照らすために多数の小さなLEDを使用し、これらの多数のLEDが全く動かないためです。

これにより、プリンターがよりコンパクトに設計され、部品の摩耗や故障のリスクの低減にもつながっています。

また、LEDプリンターは長期間にわたって安定した性能を提供し続けることが可能です。

修理やメンテナンス回数も他プリンターと比べても少ないため、信頼性も抜群です。

 

印刷速度

印刷速度では、他プリンターと比べてもLEDプリンターの印刷速度がトップクラスと言えます。

学校や職場などで多く使われています。

1日の利用枚数が少ない場合は、そこまで効力を発揮することはできませんが、1日に100枚以上印刷する場合は、印刷速度はとても重要になっています。

コピー機の適正な印刷速度はどのくらい?月間印刷枚数で分かる選び方

 

エネルギー効率

LEDプリンターは、一般的にエネルギー効率が高く、スタンバイ時や印刷中の消費電力が比較的低いです。

これにより、運用コストの削減と環境への配慮が可能となります。

⇒業務用コピー機(複合機)の消費電力や電気代はどれくらい?節電方法もご紹介!

 

価格

LEDプリンターは他のプリンターと比べて価格が高い傾向にあります。

LEDプリンターはサイズも大きくLEDも高価なため、製造コストが大幅にかかってしまいます。

価格が高くても性能がよければ大丈夫という方におすすめです。

 

大きさ

普通のレーザープリンターと比べて、LEDプリンターのほうがサイズは大きいです。

その為、小くて狭いオフィスでは設置が難しいです。

狭い場所に設置する際は事前にサイズを計りLEDプリンターが設置可能か調べましょう。

⇛コピー機(複合機)のサイズはどれを選ぶのがおすすめ?事業規模に適したコピー機選びをご紹介

 

おすすめのLEDプリンター6選をご紹介!

最後におすすめのLEDプリンターを6種類ご紹介します。

様々な特徴がありますので、よく把握して自分の使用用途にあったコピー機を選択しましょう。

 

OKI:B432dnw

場所を選ばないコンパクトサイズのボディーになっており、ケーブルレスで設置できる無線LANを対応、大容量トナー採用で大量印刷も可能になっています。

重量(消耗品を含む):約12.0kg

印刷解像度: 1200 x 1200dpi/600 x 600dpi  LEDドットピッチ 1200dpi

連続プリント速度:A4(片面) 38ページ/分  自動両面印刷:A4 20ページ/分

⇛参考元:製品概要 | B432dnw | モノクロLEDプリンター | プリンター・複合機|OKI

 

OKI:C824dn

LEDヘッドならではの高品位・より精密な印字が可能となっており、6パターンのトナーセーブモードを搭載。

厚紙から長尺、特殊用紙まで使用でき、高い用紙対応力でお客様のさまざまな用途に柔軟に解決します。

OKI独自のテクノロジーで世界最小の設置面積を継承し、トラブルに対処しやすいシンプル構造となっています。

重量(消耗品を含む):約40.0 kg

印刷解像度: 600 x 600 dpi・600 x 1200 dpi・600 x 600 dpi (4階調)・LEDドットピッチ: 600 dpi

連続プリント速度:A4(横) カラー 26ページ/分、モノクロ 26ページ/分

A3 カラー 14ページ/分、モノクロ 14ページ/分

自動両面:A4(横)カラー 19ページ/分、モノクロ 19ページ/分

自動両面:A3カラー 12ページ/分、モノクロ 12ページ/分

⇛参考元:製品概要 | C824dn | カラーLEDプリンター | プリンター・複合機|OKI

 

brother :HL-L3230CDW

25.2cmと高さを押さえたコンパクトボディーながら、約24枚/分の高速印刷を実現。

また、「タンデムエンジン」採用で、カラーもモノクロも同じ速度での印刷が可能です。

独自の設計やトナー・ドラム分離型カートリッジ(各4本)の採用により、紙が詰まった時の除去や消耗品の交換が非常に簡単な構造になっており、容易にメンテナンス可能です。

重量(消耗品を含む):約18.1kg

印刷解像度:600×2400dpi

連続プリント速度:[カラー]約24枚/分(片面)、約8ページ/分(両面)

[モノクロ]約24枚/分(片面)、約8ページ/分(両面)

⇛参考元:HL-L3230CDW | レーザープリンター・複合機 | ブラザー (brother.co.jp)

 

brother :MFC-L3770CDW

紙資源節約に貢献する自動両面プリント機能を搭載。さらに、両面ページレイアウト印刷を行えばファイリングスペースも省けて、会議資料の作成にも活躍します。

2本のCISスキャナー採用により、両面原稿でも1回の用紙搬送で表面も裏面もスキャンする「両面同時スキャン」も可能です。

重量(消耗品を含む):約24.5kg

外形寸法(単位:mm): W410×D509×H414

⇛参考元:MFC-L3770CDW | レーザープリンター・複合機 | ブラザー (brother.co.jp)

 

NEC: マルチプリンター PR-L8700

最初の印刷を行って6.0秒で出力される立ち上がり速さが評価されています。

また、最大2,000枚の給紙に対応しています。

重量(消耗品を含む):約18.6kg

印刷解像度:1,200dpi×1,200dpi・600dpi×600dpi

連続プリント速度:[片面] A4ヨコ:38頁/分、A3:23頁/分

[両面] A4ヨコ:30.5頁/分、A3:15.4頁/分

⇛参考元:マルチライタ 8700 | NEC

 

RICOH:PC6010

A3カラープリンター世界最小クラスのコンパクトボディですが、速さや美しさといった優れたパフォーマンスに加え、幅広い用紙対応力が備わっております。

そしてサステナブルに貢献する環境性能を装備しており、オフィスや店舗などでの出力業務に幅広く対応したA3カラープリンターの進化版となっております。

重量(消耗品を含む):約42kg

印刷解像度:1,200×1,200dpi/600×2,400dpi相当/600×600dpi

連続プリント速度:36枚/分(A4横送り)、20枚/分(A3)、両面印刷時:27ページ/分(A4横送り)

⇛参考元:RICOH IP C6020/C6020M、RICOH P C6010/C6010M / カラーレーザープリンター | リコー

 

まとめ

LEDプリンターはレーザープリンターの一種であり、光源として大量のLEDを使用することが大きな特徴です。

この違いから、LEDプリンターはレーザープリンターよりも単純な構造をしており、メンテナンスのしやすさや信頼性が高いというメリットがあります。

また、印刷速度が速く、エネルギー効率が良い点もLEDプリンターの大きな利点です。

一方で、本体価格が高価であり、サイズが大きいために設置スペースを選ぶというデメリットがあります。

業務用途での大量印刷や、高品質な印刷を求めるシーンではLEDプリンターが優れていると言えますが、購入費用や設置場所についても考慮する必要があります。

このため、使用目的や予算、設置環境をよく検討した上で、LEDプリンターを購入するかレーザープリンターを購入するか検討しましょう。

 

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