コピー機のエラーコードを徹底解説します!メーカー別対処方法を紹介します!
皆さんが会社で使わているコピー機にエラーコードが表示されたことはありますでしょうか?
前提としてコピー機は精密機械です。
内蔵されている部品はほとんどが消耗品となるため、酷使するにつれてエラーが発生してしまいます。
本記事ではコピー機のエラーコードをメーカー別に紹介します。
そもそもコピー機とは?
一般的なコピー機とは、ガラス面(スキャナー)に原稿をセットして、原稿と同じ内容の印刷物が出力される機能を持っている機器を指します。
つまり、原稿を画像として認識し、複写する事務機器をコピー機といいます。
定義上は違いがあるコピー機と複合機についてですが、実は一般的な区別はあいまいです。
複合機に「コピー機」という名称が用いられる事も多く、現在は純粋なコピー機は流通が少ないため、「コピー機=複合機」と考えている方が多いのも事実です。
また、最近のコピー機(複合機)は、複写するだけの機器ではなく、FAX、プリンター、SCANといった機能も備わっています。
コピー機のトラブルシューティングの基本
最近のコピー機はユーザー側で解決できるエラーではエラー解除方法を操作パネルに表示してくれます。
しかし、ユーザー側での解決ができない修理、部品交換が必要となるエラーは「エラーコード」と「サポート会社に連絡してください」の文言が表示されます。
サポートに連絡する際は、次のようなことをメモしておくと役立ちます。
印刷結果に問題がある場合は、当該の印刷物を保管しておきましょう。
保守担当のスタッフが訪問した時に、詳しく状況を伝えることができるとメンテナンスの助けになります。
サポートスタッフからすると下記のことを事前に教えていただくのと、知らない状態で現場に向かうとでは作業時間に大きな差が出ます。
予め確認をしておきましょう。
トラブルが発生した日時
トラブルの症状やコピー機(複合機)の状態
エラーコード(表示されている場合)
改善のため自分で試してみたことなど(電源のON OFF作業等)
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各メーカーのエラーコード一覧
コピー機に表示されるエラーコードは、コピー機が特定の問題に遭遇したことを示す数値またはアルファベットのコードのことを言います。
これらのエラーコードは、機器の異常や故障をコピー機側で識別し、技術サポート担当者が適切な対処方法を行う際に必要なコードになります。
エラーの中には簡単に解決するエラーもあれば、部品交換や修理が必要になるエラーもあります。
機械が新品の場合は「メーカー」に、中古の場合は「販売店」や「修理会社」が原則窓口になります。
次に、各メーカーごとのエラーコードをご紹介します。
例としてCanonの場合は「#」から始まるエラーコードが出た際は一度調べて対処してみるのもいいかもしれません。
キャノン(Canon)コピー機のエラーコード
1.「#001」
原稿サイズ混載の設定を行わないまま、サイズの異なる原稿を読み込んだ。
対処法:原稿と設定を再度確認して、原稿を再度読み込む。
2.「#009」
用紙がありません。
対処法:用紙を補給してください。
3.「#018」
リダイヤルしても応答がありませんでした。
対処法:相手先が通信可能な状態であることを確認し、リダイヤルしなおしてください。
4.「#099」
動作が途中で中止されました。
対処法:中断された操作をやりなおしてください。
シャープ(Sharp)コピー機のエラーコード
1.「L4-06」
転写ユニットリフトトラブル
対処法:センサーが汚れている可能性があるため、クリーニングして再起動する。
2.「F2-64~67」
トナー補給トラブルBK,C,M,Y
対処法:トナーの補給トラブルによるもので、各色の現像ユニットの交換が必要です。
3.「H3-00 H3-01 H3-02」
定着器の温度異常トラブル
対処法:高熱を持つ定着器の温度が設定温度の許容範囲をオーバーした際のトラブルになります。
基本的に定着器が壊れた場合は修理が難しい為、交換が必要です。
コニカミノルタ(Konica Minolta)コピー機のエラーコード
1.「C2A21~C2A24」
トナーカットリッジ(BK.Y.M.C)エラー
対処法:トナーカートリッジを梱包している箱に書かれている説明に従って、正面のドアを開けてトナーカートリッジを抜差ししてみてください。
2.「C3101」
定着部内部処理エラー
対処法:正面のドア(トナーカートリッジ交換時に開けるドア)を開閉してください。
※正面ドアは上下2つある場合があるので、その場合は両方を開閉してください。
3.「C8101」
原稿読み取り部エラー
対処法:自動原稿送り装置が付いている場合は、自動原稿送り装置の左側のドアを開閉してみてください。
紙詰まりの原因
コピー機の不具合の中で一番に多いのは紙詰まりになります。
給紙ローラーに紙粉や汚れが付着することで紙詰まりの原因にもなります。
また、給紙ローラーは枚数を重ねるごとにローラが削れるため、消耗具合を見て交換も必要です。
他にも紙詰まりになる原因は様々あります。
いくつか理由が挙げられますが、主な原因と対処法をそれぞれ説明します。
下記記事にて紙詰まりの原因の詳細を記載しておりますので、是非参考にして下さい。
⇛コピー機(複合機)の紙詰まりの原因とは?紙詰まりを起こりにくくするための対策
給紙ローラーの摩耗や汚れ
給紙ローラーが摩耗して滑る、またはローラーが汚れていると、紙が正常に送り込まれずに詰まることがあります。
対処法:専用のクリーナーやアルコールで拭き取り、定期的にローラーを清掃しましょう。
摩耗が激しい場合は、ローラーの交換を検討しましょう。
用紙のセットミス
古い紙や保存状態が悪い紙は、乾燥や湿気によって反りや変形が生じており、詰まりやすくなります。
対処法:長期間使用されていなかった紙は使わないようにしましょう。
不適切な用紙の使用
コピー機が対応していない厚さや種類の用紙を使用すると、ローラーが正常に紙を送り込めない場合があります。
対処法:コピー機の仕様に適した用紙(サイズ、厚さ、表面加工など)を使用してください。
湿気を帯びた紙や折れた紙は避けます。
紙の湿気や静電気
湿気を吸った紙や静電気を帯びた紙は、ローラーでの給紙がうまくいかず、紙詰まりを引き起こします。
対処法:紙を保管する際は、湿気や乾燥を避けるために密閉できる容器や専用の保管袋に入れてください。
使用する前に紙を軽くパラパラと揃えて静電気を除去します。
コピー機の不具合や老朽化
コピー機自体にメカニカルな問題がある場合や、老朽化が進んでいる場合も紙詰まりが頻発します。
対処法:定期的な保守点検を受け、修理が難しい場合は新しい機種の導入を検討しましょう。
紙詰まりを直すときの注意点
紙詰まりが起こった場合は、挟まった紙を無理やり引っ張らず、自力で取れない場所は保守担当に見てもらいましょう。
無理やり印刷を再開させると故障の原因になりかねませんので、ご注意下さい。
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保守契約の種類について
コピー機のメンテナンスにはスポット保守・キット保守・カウンター保守が存在します。
それぞれの違いについて解説をしていきます。
ご紹介する保守契約について下記記事も参考にして下さい。
⇛コピー機(複合機)導入時の保守契約の内容を把握していますか?3つの保守契約を解説
スポット保守
スポット保守とは故障や修理が発生するたびに、人件費・部品代・作業費などが発生します。
基本的にスポット保守は月々の支払いがないですが、故障した際に10万円以上の費用が掛かってしまうため、スポット保守を結ぶ会社は少ないです。
メリットとしては、月額費用がかからず、初期コストを抑えられるといったメリットはあります。
ただ、コピー機は精密機械になるのでいずれ故障して費用は発生します。
ですので、スポット保守はデメリットの方が多いので、できれば避けたほうがいいでしょう。
キット保守
キット保守とは、保守メンテナンス料金がトナー料金に含まれている事を言います。
保守契約を結んでいる会社からコピー機のトナーを購入することで保守メンテナンスをしてもらうことができます。
キット保守の特徴としましては、トナーの残量が減ってきたら、注文して都度料金が発生する仕組みとなります。
最低基本料金が設定されていないことが多いので、トナーの使用量が少ない場合、コストを抑えることができます。
ただ、利用者からトナーの注文をするので、トナー残量の確認をする必要があります。
カウンター保守
月々請求されるカウンター料金にメンテナンス費用が含まれています。
費用は利用枚数に応じて請求され、1枚単位で料金が設定されています。
料金はモノクロ(平均1.0円~2.0円)とカラー(平均10.0円~15.0円)が相場の金額になります。
スキャンは基本的に無料の会社がほとんどです。
また、メーカー側が遠隔でトナーの残量を管理しており、残量が減ってきたら注文せずとも郵送されます。
ただ、カウンター保守の場合、最低基本料金が設定されています。
最低基本料金とは月間のカウンター料金が最低基本料金を下回った場合に発生する費用です。
例えば最低基本料金料金が2,000円に設定されているとします。
月間のカウンター料金が1,000円だった場合、最低基本料金の2,000円を支払う必要があります。
ただ、2,000円を超えた場合は、カウンター料金のみの支払いとなり、最低基本料金は上乗せはされません。
カウンター保守契約をする場合は、月間印刷枚数と最低基本料金のバランスを把握しておくことが重要です。
メンテナンスとその重要性について
コピー機の故障やエラー発生を抑制するためにはメンテナンスが重要です。
メンテナンスを行うことでトラブルの発生を未然に防ぎ、機器を長く安定して使用できます。
メンテナンスをすることの重要性について解説致します。
⇛コピー機(複合機)を長持ちさせる為に!!セルフメンテナンスの方法を解説
トラブルの予防
部品の摩耗や汚れは、紙詰まりやエラーの原因となり、定期的な点検と清掃でこうしたトラブルを未然に防ぐことができます。
機器の寿命を延ばす
適切なメンテナンスを行うことで、部品の劣化を最小限に抑え、機器全体の耐用年数を延ばします。
大型の投資であるコピー機を長期間使用でき、コストパフォーマンスが向上します。
印刷品質の維持
定着ユニットやドラムのメンテナンスを怠ると、印刷物にムラや汚れが出ることがあります。
メンテナンスにより、高品質な印刷結果を継続的に得ることができます。
修理コストの削減
小さな異常を放置すると大きな故障につながり、修理費用が高額になることがあります。
定期的にメンテナンスを行うことで、修理や部品交換の頻度を減らすことが可能です。
まとめ
コピー機のエラーコードは、機器内で規定範囲外の行動をしていることを示しています。
これらのエラーコードには、単純な紙詰まりから、トナー不足、定着器の温度異常など、様々なトラブルが含まれています。
各メーカーごとにエラーコードの意味と対処法が異なっており、簡単なものはユーザー側で対処できるものもありますが、修理や部品交換が必要な場合もあります。
ただ、無理やり自分で直そうとすると悪化してしまう場合もありますので注意が必要です。
エラー発生時には、トラブルの日時、症状、エラーコード、自己対処の試みなどをメモしておき、サポートスタッフへの連絡時に説明して適切な対応をすることが重要です。
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