コピー機(複合機)のファイアウォール設定とは?セキュリティ強化をしましょう!!
ファイアウォールという言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、その機能を正確に把握できている方は少ないのではないでしょうか?
情報化社会の発展と共に、コンピュータウィルスや個人情報の漏えい、外部からの不正アクセスなど様々な脅威があります。
多様化する脅威に対し、セキュリティ対策の取り組みが、重要な課題のひとつして挙げられます。
このようなセキュリティの脅威は、パソコンやサーバー、ネットワークに限られた話ではなく、コピー機(複合機)からも脅威が考えられます。
コピー機(複合機)についてもIT機器のひとつとしてとらえ、適切な設定・運用をすることによりセキュリティの脅威を軽減することが可能です。
コピー機(複合機)の中にはこのファイアウォール機能が搭載されているモデルがあり、上手に利用することでサイバー攻撃から身を守ることができます!
しかし、ファイアウォールについての知識が全くのゼロでは、この機能を活かすことができません。
そこで今回は、ファイアウォール機能について、仕組みとその設定方法をご紹介します。
これからコピー機(複合機)の導入を検討している方や、すでに利用している方も参考にしてみてください。
そもそもファイアウォールってなに?
ファイアウォール(Firewall)とは、インターネットにおいて不正なアクセスや通信を防ぐシステムのことです。
日本語に直すと「防火壁」ですが、これは不正な通信を火に例えており、火から守る壁、という意味で名付けられました。
外部のネットワークからの攻撃や不正なアクセスから、自分たちのネットワークやコンピュータを防御するためのソフトウェアやハードウェアをファイアウォールと呼ぶようになりました。
現在のファイアウォールには、主に2通りのものがあります。
ひとつは家庭など、1台のコンピュータを防御することを目的としたパーソナルファイアウォールです。
もうひとつは、企業や家庭のネットワーク全体を防御する本来のファイアウォールです。
今回のお話しの企業などのネットワークに使用するファイアウォールは、外部からの不正なアクセスを社内のネットワークに侵入させないことです。
具体的には、外部からの不正なパケットを遮断する機能や、許可されたパケットだけを通過させる機能を持っています。
コピー機(複合機)にはこのファイアウォール機能が搭載されたものが存在しており、設定することでセキュリティ機能を強化することができます。
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ファイアウォールの機能
続いてファイアウォールは主な機能についてご紹介させていただきます。
ファイアウォールは主に以下の3つの機能に分かれています。
①IPアドレス制限
不正なアクセスを防ぐために、決められたルールをもとに通信の接続可否を判断します。
事前にルールを設定しておくことで危険なIPアドレスからの通信はカットされるため、不正なアクセスを防止できます。
⇒IPアドレスってなに?コピー機(複合機)の設定でつまずかないために
②通信の入り口となるポートの開閉を制御
インターネット回線の玄関の役割を持つ、「ポート」の開閉を制御する機能を持っています。
これにより、ポートを通して行われるハッキングなどのサイバー攻撃を防ぐことができます。
③通信をログとして記録し、攻撃を感知して遮断
ファイアウォールにより、インターネットを通して行われる通信はすべてログとして記録され、不正なアクセスを感知すると自動で遮断します。
サイバー攻撃に利用されるポートスキャンも検知して遮断するため、情報の漏えいを未然に防ぐことができます。
コピー機(複合機)のファイアーウォールについて
コピー機(複合機)に搭載されているファイアウォールが持っている機能は、基本的には上記の①と③、IPアドレス制限とログの記録です。
前途で紹介したポート制御機能は搭載されていません!
IPアドレス制限を複合機で設定しておくことで、特定のIPアドレスからの通信を防いだり、逆に特定のIPアドレスのみの通信を許可したりすることができます。
会社で使用するコピー機(複合機)は特定のIPアドレスとしかやりとりしない場合が多いため、それ以外のIPアドレスからの通信をカットしておくことで不正なアクセスから守ることができます。
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コピー機(複合機)のファイアーウォールの設定方法
ファイアウォール機能の搭載されているコピー機(複合機)は、増えてきております。
キャノンでは「FortiGate」・富士フィルムでは「beat(ビート)」・シャープでは「CheckPoint」やキャノンと同様に「FortiGate」が提供されています。
その中でも積極的に取り組んでいるメーカーはキャノンです。
そこで今回は、キャノンのコピー機(複合機)を例に、特定のIPアドレス以外からの通信をカットする設定方法をご紹介します。
imageRUNNER ADVANCEと一部のimagePRESSシリーズの場合
①ホーム画面より、「設定」へ
②「環境設定」→「ネットワーク」→「ファイアーウォール設定」の順に指定
③「IPv4アドレスフィルター」もしくは「IPv6アドレスフィルター」を指定
・IPv◯とは、IPアドレスのデータ通信の規格のことです。複合機に設定されているIPアドレスを事前に確認しておく必要があります。
④「受信フィルター」もしくは「送信フィルター」を指定
・PCからのデータ受信を制限したい場合は前者、PCへのデータ送信を制限したい場合は後者を選択します。
⑤「フィルターを使用」→「デフォルトポリシー」から許可するIPアドレスを入力
⑥「OK」を押す
この操作で設定は完了します。
通信を許可するIPアドレスは範囲指定することもできるので、詳細な方法を知りたい方は扱っている複合機の説明書を読んでみましょう!
⇒キャノン複合機・シャープ複合機が一押しのコピー機をご紹介!!人気コピー機シリーズ
ファイアウォールの注意点
ここでファイアウォールの注意点もお伝えさせていただきます。
注意が必要なのは、ファイアウォールを設定していても100%サイバー攻撃を防げるわけではないということです。
セキュリティをさらに強力にしたいのなら、ファイアウォール以外にも複数のセキュリティ対策を行うことをオススメします。
また、ファイアウォールの設定でIPアドレスを間違えて入力してしまうと、普段の印刷がスムーズにできなくなる可能性もあります。
設定後にうまく印刷ができなくなった場合は、設定されたIPアドレスが間違っていないか一度確認してみましょう!
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その他のセキュリティ対策
コピー機(複合機)のセキュリティを強化する方法は、ファイアウォールだけではありません。
その他のセキュリティ対策もみていきましょう。
・利用者の認証システム導入
・データの暗号化機能
・宛先確認などの人的ミス防止機能
これらの機能をファイアウォールと組み合わせると、より効果的なセキュリティ対策になります。
また、ほとんどのコピー機(複合機)にはなんらかのセキュリティ機能が搭載されているため、たとえファイアーウォールが搭載されていなかったとしても、セキュリティ対策を行うことは可能です。
⇒コピー機(複合機)のセキュリティ対策は大丈夫?行うべき対策4選!
まとめ
いかがでしたか?
ファイアウォールはすべてのコピー機(複合機)に搭載されている機能ではありませんが、コピー機(複合機)のセキュリティ対策としてはとても効果的な機能です。
ファイアウォールを万全にしていても100%ということは無いので、他の情報漏えい対策機能と併用してご利用されることをおススメします。
まずは業務に使用しているコピー機(複合機)にファイアウォールが搭載されているのなら、是非利用してみてください。
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