富士ゼロックスは【富士フイルムビジネスイノベーション】へ。社名変更の理由とは?
みなさん、富士ゼロックスはご存知でしょうか?
コピー機業界で知らない人は居ないくらい有名な会社です!
そのコピー機(複合機)業界 最大手の富士ゼロックス株式会社が、2021年4月1日付けで社名を変更しました。
その名も「富士フイルムビジネスイノベーション株式会社」として生まれ変わったようです。
「富士ゼロックス」というネーミングは広く浸透していて、これほどまで親しまれてきたブランド名を手放して大丈夫なのでしょうか?
今回は、「富士フイルムビジネスイノベーションの社名変更」の理由と、今後についてお話をさせていただきます!!
ぜひ最後までご覧下さいね~♪
コピー機業界最大手の富士ゼロックスとは?
【富士ゼロックス】は誰もが聞いた事がある名前だと思いますが、まずはその【富士ゼロックス】の今までの経緯をご紹介させていただきます。
初めは富士フイルムホールディングスを親会社として、イギリスの「ランク・ゼロックス」との合弁会社として発足したのが【富士ゼロックス】になります。
その後、ランク・ゼロックスが本社に相当するアメリカの「ゼロックス・コーポレーション」の完全子会社になったため、富士フイルムとゼロックス・コーポレーションの合弁会社になった経緯があります。
元々、アジアに商圏を持っていた日本の富士フイルムと、欧州市場に強力なブランド力を持っていた米ゼロックス社の提携は歓迎され、これまで良好にビジネスを展開してきました。
富士ゼロックスではオフィス向け複合機や複写機事業をメインとしてこれまで活動をしてきました。
日本では「富士ゼロック」=「コピー機(複合機)」の会社と認識されるぐらい知名度があります。
大型の業務用コピー機(複合機)の出荷台数は日本でトップの実績を誇っていました。
コピー機の印刷品質はもちろんの事、保守・メンテナンスなどのアフターサービスにも定評がありました。
では、なぜこれまで親しまれてきた【富士ゼロックス】ブランド名を何故、手放したのでしょうか
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親しまれてきた富士ゼロックスはなぜ社名変更したのか?
コピー機業界で浸透していた【富士ゼロックス】ですが、何故この時期にわざわざ社名変更をしたのでしょうか?
社名変更に至った利用として、どうやら微妙なパワー・バランスの駆け引きがあったようです。
富士フイルムはゼロックスのブランド使用に関する契約を5年ごとに更新していました。
そのライセンス料は年間100億円だったそうです!
年間100億円は金額が大きすぎてちょっと想像がつかないですよね。。
さらに、販売提携のルールとしてアジア圏は「富士ゼロックス」、欧州市場は「米ゼロックス」という住み分けが決められていました。
つまり富士ゼロックスの商圏が広がっていたわけでは無いんですね。
そこで、富士フイルムは富士ゼロックスの経営統合に向けて動いていたのですが、米ゼロックス側の反発に遭い断念したようです。
その時に少しもめたようですね。。。
その後、詳細は不明ですが話が二転三転して結局、富士ゼロックスは「ゼロックス」のブランド名を手放し、新しいブランドで出直す事にしたようです。
とはいえ、米ゼロックスとは商品供給提携などで今後もお付き合いはするようで、完全離別というわけでは無さそうです。
富士ゼロックスの社名変更のもうひとつの理由
社名変更に至った、他の理由もあるようです。
富士ゼロックスが社名変更した理由についてもう一つご紹介させていただきます。
こちらはあくまで憶測になるので参考までにご覧ください。
富士フイルムは50周年を迎えるほどの老舗になります。
という事もあってか、おっとりとした前時代的な社風なのだとか、、、
経営陣に官僚的なタイプの方が多くいたようで、とにかくミスの無い人が出世するといった風潮があったようです。
そこでいろんな事情が重なり、思い切った改革を進めるためにこれからの時代に対応するビジネスを生み出すために大きく舵を切ったと感じます。
時代がどんどん様変わりしていくなかでの判断といったところでしょうか。
下記が富士フィルの「50年のあゆみ」のサイトになるので参考までにご確認ください。
⇒https://www.fujifilm.co.jp/corporate/aboutus/history/ayumi/list.html
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富士ゼロックスの経営状況
続いて、富士ゼロックスの経営状況にも焦点をあて解説させていただきます。
富士ゼロックスは一時期、平均して年間700億円を超える利益を出し続けていましたが、ここ数年では年間100億円弱の利益となり減少傾向にありました。
コピー機関連だけではなく、【プロダクションサービス事業】や【ソリューションサービス事業】と幅広く事業展開をしていましたが、70%近くが印刷関連の売上となっておりました。
このことから「富士ゼロックス」はコピー機関連の売上に依存していた事が分かります。
では何故、売上利益ともに減少傾向になってしまったのでしょうか?
ひとつの原因として挙げられるのが、国内におけるコピー機(複合機)の本体価格やカウンター料金が下がり続けている事です。
日本国内でも10社以上の複合機・コピー機メーカーが存在し、競いあっております。
その中でも「富士ゼロックス」「リコー」「キャノン」の3社でコピー機シェアの70%以上を占めておりました。
様々なメーカーが競い合っている中で後発的にコピー機業界に参入した「京セラ」がカウンター料金などの価格を圧倒的に下げました。
2000年ごろのカウンター料金の相場はモノクロ1.5円/枚、カラー15円/枚程度でしたが、現在ではモノクロ1.0円/枚、カラー10円/枚が当たり前のようになってきました。
コピー機(複合機)の販売台数が変わらなくても、本体価格や毎月の保守料金などの売上が以前よりも見込めなくなると経営は厳しくなります。
業績の先行きが怪しいと経営陣が判断し、2018年に富士ゼロックスで大規模なリストラがあり、1万人もの大規模な人員削減を行いました。
放置すれば、ますます悪化するのは目に見えていますから、今回のこの社名変更はある意味、生き残りを賭けた壮絶な経営判断だったのです。
富士フイルムビジネスイノベーションの今後について
次に富士フィルムビジネスイノベーションの今後について解説させていただきます。
代表取締役社長・CEOに就任した真茅久則氏は新体制での今後のビジネス戦略としては、国内だけでなくグローバルに拡販展開を進めることで、当社の社名と製品、ブランドの認知度を世界に広げていく。
また、将来の成長を見据えて、ITソリューションとサービスビジネスにさらに力を注いでいく。
そして、顧客企業の働き方改革や業務効率化、デジタル化に向けて、最も優れたソリューションを提供できる企業を目指し、当社自身も大胆に変革を進めていくと語っています。
冒頭でもお伝えした通り、時代がどんどん様変わりしていくなかで、今の時代に沿った戦略をたてていく必要があります。
また、ゼロックスとの販売提携が解消されたお陰で、欧州市場にも打って出ることが可能になりました!
さらに顧客である国内企業の多くはすでに海外展開しています。
今後ますますグローバル化が進むことが予想されますので、対応していく必要があるんですね。
そういった意味でも富士フィルムビジネスイノベーションに社名を変更した事は前向きに捉えていいと感じます。
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新ブランドの複合機、プリンターを順次販売
富士フィルムビジネスイノベーションに社名を変更した同時期にコピー機(複合機)で新しいシリーズを発表しました。
新たな自社ブランドにおける新商品として、高機能複合機「ApeosPro」シリーズ、デジタルカラー複合機「Apeos C」シリーズ、A4カラープリンター「ApeosPrint C320 dw」およびA4カラー複合機「Apeos C320 z」が発表されました。
コピー機部門で全5機種、22商品の堂々たる陣容です。
クラス最小、最軽量のプリンターやオフィス業務の中核となる複合機、さらに高画質を実現する高機能複合機まで、多種多彩なラインナップが登場しました。
あらゆる業種や業務に対応できる、まさにこれからの時代に合った働き方を実現するための商品になりそうです!
この大型ラインナップ追加は富士フィルムビジネスイノベーションのスタートダッシュとしてはっても魅力的だと感じます。
⇒富士フイルムの高機能複合機「ApeosPro」シリーズとは?
生まれ変わった富士フイルムビジネスイノベーションに注目しましょう
いかがだったでしょうか?
富士ゼロックスから富士フィルムビジネスイノベーションの社名変更の理由と、新たな戦略についてお話させていただきました!
旧体制を打破するためにゼッロクスとの販売提携を解消し、生き残りを賭けて勝負に出た富士フイルムビジネスイノベーション。
新しい時代に向け、改革を進めて生まれ変わることができるのでしょうか。
日本国内で10社以上のコピー機(複合機)メーカーがある中でトップを走り続きて来た富士ゼロックスですが、富士フィルムビジネスイノベーションに社名変更後、業界に真のイノベーションを起こせるのでしょうか?
ますます目が離せませんね!!今後に期待しましょう!!!
補足
弊社が手がける、大型コピー機レンタル【ゼロコピ】サービスではその名の通り、業務用複合機のレンタルサービスを中心に展開をさせていただいております。
新しくビジネスを開始される方やコピー機のグレードアップを検討している方向けに『ゼロ』に拘り、サービス設計をしました。
月額2,980円から大型複合機を利用する事ができ、業界初で契約期間の縛りをなくしました。
メイン事業としてはコピー機レンタルですが、リース契約のご案内も勿論させていただいております。
今回ご紹介した【富士フィルムビジネスイノベーション】はサポート面や印刷品質に定評があり、弊社でもおすすめさせていただいているメーカーになります。
リース契約に関して自分にあったコピー機選びや、値引きポイントなどをご紹介しておりますので下記URLも確認してみてください。
⇒https://big-up.co.jp/zerocopy/plan/lease/
レンタル契約、リース契約の違いや適正なコピー機をご案内させていただいております。
コピー機の新規導入や入替を検討している方は是非、お問合せください。
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