コピー機で厚紙(名刺・はがき)を印刷する時の設定方法と注意点を解説します
コピー機(複合機)は普通紙へ印刷する用途で多く使用されますが、「名刺を作りたい」「はがきの宛名を印刷したい」といった厚紙へ印刷する用途で使いたい場合もあるでしょう。
コピー機(複合機)は厚紙への印刷も可能ですが、正しい設定を行わないと紙詰まりや印刷スレなどのトラブルが生じてしまうことがあります。
今回の記事ではコピー機(複合機)で厚紙を印刷したい方のために、正しい設定方法と注意点を解説させていただきます。
コピー機(複合機)の導入を検討している方は是非、参考にしてみてください。
厚紙印刷に関する基本知識
まずはオフィスで印刷に使用する厚紙の種類や、厚紙印刷が求められるシーンについて解説させていただきます。
オフィスで使用する厚紙の種類
厚紙とは、厚みのある紙の総称です。
紙の厚さを表す単位にはcmやmmがありますが、コピー機(複合機)で厚紙の厚さを表現する場合、「g/m2」が使用されます。
g/m2とは1㎡当たりの用紙の重さを指す単位です。
オフィスでは、一般的にコピー用紙(64 g/m2)よりも厚みのある以下のような用紙が厚紙として取り扱われています。
・チラシ(81.4 g/m2)
・官製はがき(209.5 g/ m2)
・画用紙(150.6g/m2)
・オンデマンド印刷専用紙(110g/m2)
⇒意外と知らない!?コピー用紙のサイズや種類!基礎知識を徹底解説!
オフィスで厚紙印刷が求められるシーン
オフィスにおいて業務用コピー機(複合機)は一般的に普通紙へ印刷する用途が多めです。
ただし、以下のようなシーンで厚紙への印刷用途で使用する場合があります。
・DMや挨拶状、年賀状などのはがきへの印刷
・名刺やショップカード、メンバーズカードなどのカードの印刷
・ポスターやPOPなど催事品への印刷
・プレゼン用の資料やカタログの印刷
コピー機(複合機)で厚紙を印刷できれば、印刷業者へ依頼せず自社内で印刷が完結できるため、印刷コストの削減や、用途に応じてすぐに印刷できるなどのメリットが得られます。
⇒コピー機(複合機)で使用する印刷用紙について徹底解説!用紙サイズで選ぶコピー機とは?
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コピー機で厚紙を印刷するときの印刷方法をメーカー別に解説
オフィスで使用されているコピー機(複合機)は、普通紙だけでなく厚紙印刷に対応しているものがほとんどです。
ただし、印刷方法は使用しているコピー機のメーカーによって異なります。
コピー機で厚紙を印刷するときの印刷方法を代表的なメーカー別に解説します。
RICOH(リコー)のコピー機への印刷方法
まずは人気コピー機メーカーのRICOHの『MP9003/7503/6503シリーズ』で厚紙に印刷する手順を解説させていただきます。。
①コピーする面を上にして、手差しトレイに用紙をセットする(印刷設定は自動的に手差しトレイへ選択される)
②「#(シャープ)」を押す
③「用紙サイズ」を押す用紙のサイズを設定し、「OK」を押す
④「用紙種類」を押す
⑤厚紙の厚さに応じて「厚紙1」~「厚紙4」を選択し、「OK」を2回押す
⑥原稿をセットし、「スタート」を押し印刷を開始する
SHARP(シャープ)のコピー機への印刷方法
続いてはコンビニなどでも多く見かけるSHARPです。
『MX-4150/4170/5150/5170/6150/6170シリーズ』で厚紙に印刷する手順は以下の通りです。
①厚紙を手差しトレイまたは、トレイ1にセットする
②ホーム画面の「給紙トレイ設定」をタップする
③「給紙トレイ」または「手差しトレイ」をタップする
④「タイプ」タブをタップし、使用する厚紙に対応した「厚紙の種類」を選択する
⑤「サイズ」タブをタップし、使用する印刷用紙のサイズを選択後、「OK」をタップする
⑥設定した「用紙サイズ」、「用紙タイプ」を確認後「OK」をタップする。
⑦プリンタードライバの設定画面で、「メイン」タブをクリックし、原稿サイズを設定する。
⑧プリンタードライバ設定画面「OK」をクリックし、印刷を実行する
CANON(キャノン)のコピー機への印刷方法
続いてはCANONのコピー機(複合機)です。
『Satera LBP6710i』で厚紙に印刷する手順は以下の通りです。
①給紙カセットや手差しトレイに厚紙をセットする
②用紙をセットしたら、プリンタードライバを設定する
③アプリケーションソフトから印刷する
コピー機で厚紙を印刷するときの5つの注意点
厚紙印刷ができるコピー機(複合機)でも、設定や印刷方法を間違えてしまうとコピー機の故障の原因となるとトラブルが発生してしまう場合があります。
トラブルなくコピー機で厚紙を印刷するために、覚えておきたい5つの注意点を解説します。
設定を使用する厚紙のサイズや厚みに合わせて変更する
業務用コピー機(複合機)は、コピー用紙(普通紙)への印刷がデフォルトの設定となっている場合が多めです。
まず使用する紙の大きさや厚みに合わせた設定に変更しましょう。
コピー機からではなくパソコンから印刷する場合、パソコンのプリンタードライバ設定を変更するのも忘れずに。
給紙は手差しトレイから行うようにする
一部のコピー機を除き、厚紙の給紙は用紙トレイではなく手差しトレイを使います。
普段使っている用紙のサイズと厚紙のサイズ同じでも、用紙は手差しトレイに設置するようにしましょう。
使用後はコピー機(複合機)の設定を元に戻す、手差しトレイの厚紙を抜くのがマナーです。
⇒コピー機(複合機)の手差し印刷とは?設定方法と注意点を解説します!
連続印刷を避けて1枚ずつセットする
コピー用紙よりも厚みがあることから、厚紙は印刷時紙詰まりを起こしやすい傾向にあります。
連続印刷をすると紙詰まりの原因となりますので、面倒でも1枚ずつ厚紙をセットして印刷するようにしましょう。
折り目やカールのある厚紙も紙詰まりを起こしやすいため、まっすぐな状態にしてからセットするのも重要です。
紙詰まりが発生したら無理に引き抜かない
厚紙印刷中に紙詰まりが起きてしまったら、無理やり引き抜くのは厳禁です。
コピー機(複合機)の内部には感光ドラムをはじめとした印刷や排紙を担う重要なパーツがあります。
詰まった紙を無理やり引き抜くことで、重要なパーツを傷つけコピー機自体の故障を引き起こしてしまう可能性があります。
紙詰まりが起きたら、以下の手順で正しく紙詰まりを解消するようにしましょう。
①コピー機の電源を落とす
②詰まった用紙が出てきたら引き抜く
③電源を落としても用紙が出てこなかったら、マニュアルを参照してコピー機内部を開く
④コピー機内部の用紙を取り除く
⑤紙を取り除いてもエラーが解消されない場合は内部にちぎれた紙がないか確認する
⑥問題が解消しない場合は修理を依頼する
⇒コピー機(複合機)の紙詰まりの原因とは?紙詰まりを起こりにくくするための対策
対応している厚み以上の厚紙は使用しない
コピー機(複合機)によって印刷できる厚紙の厚さが異なります。
対応している厚み以上の厚紙へ無理に印刷しようとすると、印刷のスレや紙詰まりなどのトラブルの原因となります。
コピー機のマニュアル確認やメーカーへの問い合わせなどで、対応できる厚紙の厚さをまずは把握しておきましょう。
参考として、各メーカーのコピー機で対応している厚紙の厚さを以下にまとめました。
メーカー:RICOH(MP9003/7503/6503シリーズ)
対応している厚紙の厚さ
厚紙1(104~169g/m2、90~145kg)
厚紙2(170~216g/m2、146~186kg)
厚紙3(217~256g/m2、187~220kg)
厚紙4(257~300g/m2、221~258kg)
メーカー:SHARP(MX-4150/4170/5150/5170/6150/6170シリーズ)
対応している厚紙の厚さ
厚紙1(106 g/m2~176 g/m2)
厚紙2(177 g/m2~220 g/m2)
厚紙3(221 g/m2~256 g/m2)
厚紙4(257 g/m2~300 g/m2)
メーカー:Canon(Satera LBP6710i)
対応している厚紙の厚さ
厚紙(91~105 g/m2)
厚紙(106~99 g/m2)
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まとめ
コピー機(複合機)で厚紙を印刷する時の設定方法や注意点を解説しました。
業務用コピー機で厚紙印刷を行うことで、コスト削減や業務効率化などさまざまなメリットが得られます。
ただし、厚紙を印刷に使用する場合、詰まりやすさや印刷しにくさを考慮し、正しく設定やセットを行うことが重要です。
現在使用しているコピー機が厚紙印刷に対応していない、またはより厚みのある用紙を印刷したい場合には、無理に印刷しようとするのは故障を引き起こす可能性があります。
印刷したい厚紙の種類や厚みに対応した、新しいコピー機(複合機)への入れ替えや見直しを検討するのをおすすめします。
補足
大型コピー機レンタル『ゼロコピ』で取り扱っているコピー機はシャープになります。
シャープの人気シリーズのMXシリーズを採用させていただいております。
今回、お伝えさせて頂いた通りゼロコピのコピー機でも厚紙印刷が可能です。
また、ゼロコピ利用者専門のサポート窓口を用意しておりますので、操作などのお困りごとをサポートさせていただきます。
ゼロコピは4つのプランをご用意させていただいており、月額2,980円で利用する事が可能です。
リース契約とは違い、審査がなく、契約期間の縛りがないサービスとなります。
コピー機(複合機)の導入を検討している方は是非、お問合せください。
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